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    『GBBエピック』の米国仕様を購入。「やっちゃった…」悔やみきれない大失敗!

    高額なゴルフクラブ、購入ミスだけは避けたいもの。だからこそ、今まさに買おうとしているそこのアナタ、ちょっと待って! ALBA.netギア担当が知り得た特ネタを中心に、超マニアックでDEEPな耳寄り情報をお届け。購入する前にちょっと見て、絶対に損はさせません!

    配信日時:2017年6月30日 01時26分

    • ギア
    目次 / index
    キャロウェイジャパンから借りた、日本仕様はむちゃくちゃ飛んだのに……
    キャロウェイジャパンから借りた、日本仕様はむちゃくちゃ飛んだのに……
    • 日本仕様のシャフトは軽快に振れて凄い初速だったが、下の米国仕様は……
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    日本仕様が飛んでも、米国仕様がそうとは限らない!

    個人的な話で恐縮だが、以前の投稿にもあったように、筆者はついにドライバーを購入した。キャロウェイ『GBBエピックサブゼロ』の米国仕様をポチってしまった。ところが、これが大失敗。ギア担当でありながら失敗に至った、筆者の体験談を正直にお伝えすることにする。

    何度もこのコラムでお伝えしているとおり、筆者は『GBBエピック』の飛距離性能を高く評価してきた。何しろ、複数の関係筋から「反発係数0.840を越えている」と聞いていることから、他のモデルよりもはるかに注意深くテストを繰り返してきた。

    先日18ホール『GBBエピックサブゼロ』の日本仕様を借りてラウンドした際は、2年前に左手親指の付け根を痛めてから久しく届いていなかった大台の300ヤードに3回も届かせてくれた。このラウンドが契機となり「これはイケる!」と気持が固まったのである。

    ただし、筆者は下手くそゆえに、フェース角が激しくブレる。その日のラウンドでも真っすぐ行けば大台超えをはたしたものの、OBを何発も林に放り込むことになってしまい、「シャフトがあっていない、ちょっと軽くて柔らかすぎる」と感じたのも事実。そこで、ヘッドの反発性能には太鼓判を押すものの、実際購入するとなるとしっかりしたシャフトを選ばざるを得なかった。

    そこで、米国仕様の『クロカゲシルバーTiNi60』のXが入ったものを迂闊にもポチってしまった。総重量327gで中元調子系のこのシャフトなら、重さとシャフトの鈍感さで動きがもっさりしてくるはずで、筆者のフェース角のブレを軽減してくれるはずだと踏んだのである。

    あれ? 日本仕様と全然違う……。なんか弾きも悪くない!?

    日本仕様のシャフトは軽快に振れて凄い初速だったが、下の米国仕様は……

    日本仕様のシャフトは軽快に振れて凄い初速だったが、下の米国仕様は……

    日本仕様の『GBBエピックサブゼロ』は、純正シャフトの『Speeder EVOLUTION for GBB 』のSが52gで、総重量が306g。これでは筆者のヘッドスピード(約50m/s)からすれば頼りなさすぎると思っていたのだが、結論からすれば、この判断が大失敗だった。

    筆者は腕力も強いタイプなので、これまで使用してきたドライバーは330g越えは当たり前。2年前に左手親指付け根を痛めてからラウンド回数も減り、練習もまったく出来なくなったため(痛みからテンフィンガーかつスプリットハンドで打たざるを得ないため、曲がるし飛ばないので楽しくない)以前よりも軽めでソフトなスペックがいいとは思っていた。

    そこで、米国仕様の純正シャフトである『クロカゲシルバーTiNi60』なら、シャフト重量67gで総重量327gとちょうどいいはずだと思っていたのだが、打ってみると、まったく飛ばない。「あの日本仕様の凄まじい初速はどこへいったの?」と呆れるくらい、飛ばなかった。いいところ280ヤードがMAXで、それでもかなり無理をしたスイングが必要で、18ホールの半分も消化する前に、そんなスイングを繰り返すことに疲れてしまった。

    しかし、同じ『GBBエピックサブゼロ』の9度で、違うのはシャフトだけのはず。それでも、飛距離性能がまったく違う。つくづく、日本仕様の純正シャフトの優秀さを褒めざるを得ないし、自分の安易な選択ミスを恥じるほかない。単純なヘッドスピードから割り出した「総重量327gが合うはず」という判断が甘かった。

    考えてみれば、昨今の男子ツアーでは70g台から60g台のシャフトに移行するプロが多く、それは日本男子ツアーだけではなく、PGAツアーのバケモノたちにも多いことを忘れていた。あのダスティン・ジョンソンでさえ、60g台のシャフトを使っている。昔と違って70g台のシャフトでないと強度が保てないなんて時代ではないのだ。ヘッドスピードとドライバーの総重量の関係は昔と違うことを改めて痛感させられた。

    つまるところ、筆者は過去の自分の常識と、現在の力量を見誤ったことになる。単純なヘッドスピードは50m/sだとしても、腕力やスイング力の低下から、自分に合うシャフトは日本仕様の純正シャフト寄りだったことに気づけなかったのが敗因だ。自分の能力を過信してしまったに過ぎない。悔しいが、過去の自分と今の自分は違うのだ……。

    さて、この飛ばない米国仕様の『GBBエピックサブゼロ』をどうするか。また新たな悩みが生まれてしまった。潔く売るのか、シャフトを軽量なものに挿し直すのか、早急に対策を講じる必要に迫られた。(余計な金がかかるなぁ、もう!絶対、嫁さんに怒られる……)いや、本当に日本仕様の純正シャフトって、素晴らしいですよ。チクショー、悔しすぎる……。


    Text/Mikiro Nagaoka

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