筆者　「ジャンボさんがPING『G400』のドライバーとアイアンセットを投入してエージシュートですよ。その後すぐに3、5Wとハイブリッドも組み上げたそうで、来週のBSオープンは下手すると、契約プロより“ほぼほぼPING”で来るようです。ジャンボさんがPINGとは、寝耳に水でしたけど、さすがの目利きだなぁと改めて思いました」

PCM編集長（以下、P編）　「あれ？ “ほぼほぼPING”って、選手会長の宮里優作もそうだってニュースを書いていなかったっけ？ジャンボさんもそうなっちゃったの？」

PCM筒康博（以下、P筒）　「はい。ジャンボさんとは違って、優作選手は『i200』アイアンですけどね。ジャンボさんがPINGのクラブを使うって、ボクの知る限り記憶にないですね。ここ数年はずっとアダムスやテーラーメイドって感じだったので」

筆者　「それにしてもですよ、『G400』のドライバーについてはクラブ契約フリーの選手なら誰が使ってもおかしくないなって、お二人も分かるでしょう？ 問題はアイアンですよ。ボクはジャンボさんといえば、大型のアイアンでしっかりオフセットの入ったものというイメージが強いんです。なぜ、このアイアンを選んだのか？というのが気がかりです」

P編　「なんでよ、『G400』アイアンはフェース長の長い大型サイズじゃない。『G30』や『G』ほどオフセットが強いわけじゃないけど、ややグースは入りつつも良い顔になった。なぜそこまで気になるの？」

筆者　「いや、ボクの中でのジャンボさんのアイアンって、全部パンチショットというか、ライン出しのイメージなんです。右手首を甲側に折ったまま、この角度を変えずに鋭角に上から潰してライン出しをしてくる感じ。そして、だからこそオフセットの入ったモデルが使いやすく、出球としては球を上から潰して出球が低くなる感じかなぁと思うんですよね」

P編　「それがどうしたの？『G400』アイアンはそういう打ち方がしづらいって言いたいの？それとも、オフセットが少なくなったからその打ち方がやりづらいモデルだとか言いたいわけ？」

筆者　「お二人はゴルフ場で『G400』アイアンを打っていないかもしれませんが、ゴルフ場で試したボクの中では超ハイストレートが出やすいアイアンなんですよ。最高到達点はもちろん、出球も高い感じなんです。PINGが言うフェースのたわみの効果か、異常に出球から高い。だからこそストロングロフト（7番で30度）に出来たとPINGは言ってましたが。なんというか、操作性に乏しいというか、オートマチックというか、球を抑えようとしても上がっちゃうというか…。インパクトのコントロール感に欠けると言いたいんですけど…」

P編　「それの何がダメなんだい？ジャンボさんは潰しの技術で意のままに操るんじゃないの？」

P筒　「長岡さん、ジャンボさんのセッティングを開幕時に撮っていましたよね？ちょっとマスダゴルフ『スタジオウェッジM425』の強グースのイメージが強すぎるんじゃないですか？ ジャンボさんの使っていたアイアンは何でした？」

筆者　「え？確かテーラーメイド『グローレF2』アイアンでしたよ」

P筒　「その『グローレF2』から『G400』になって、何か違和感がありますか？」

筆者　「あっ！なるほど。何が言いたいか分かりました。確かに『グローレF2』も大きめですが、そこまでオフセットがキツイわけじゃないし、打球音のクリック音は高いけど、高弾道ストレートが打ちやすいアイアンでした。でも、あのアイアンはパンチショットというか、出球を抑えたりしやすいですよ。『G400』の方がオートマ感が強いと思います」

P筒　「まぁ、長岡さんの感じ方ではそうなんでしょう。でも、僕が見立てているジャンボさんの使用目的は、もっともっと深いものがあると思うんですけど」

筆者　「浅い見方をするんじゃない！と。また二人で僕の見立てにクレームですか？」