ミズノ『GX』のアマ試打レポ。テーラー、キャロのガチ対抗馬。低スピン、高初速が際立つ
ミズノの新ブランド、『GX』シリーズの試打会にPCM筒康博と行ってきました。いやぁ〜、中身が濃すぎて、伝わるように書くのも、まとめるのも大変だ…。今回“も”、かなりマニアックです…。
配信日時:2018年2月1日 01時12分
目次 / index
- ドライバーは初速が上がって低スピン。コレ、飛びます!
- 一番のウリである『MFUSION』シャフトの出来…。コレ、反応が良すぎない?
- 日本のゴルファーのスイングテンポがゆったりに。手元の緩さは必要だ!
- 全年代でタメがほどける人が減っている。だから、しなり戻りの速さが必要!
- スライサーが多くても、安易にフックフェースには頼らない!
- ナノテク『MFUSION』だから、200g級ヘッドでも楽勝で振り切れる!
- FWとUTがすごく上がりやすいのは「デュアルウェイト設計」のせい?
- 「UTのシャフトはアイアン寄りで安定系です」(筒)
- 「UTの顔がブレードみたいでスクエアに構えやすい」(佐藤信人)
- 「アイアンは超カンタン。曲がらない」(筆者)
ドライバーは初速が上がって低スピン。コレ、飛びます!
筆者 「筒さん、カルカタ具合は筒さんのエースドライバーとは全く違いますが、この『GX』ドライバー、相当な出来だと思うのですが。【軽くても暴れない】というミズノの言い分もよくわかります」
⇒ミズノ、新ブランド『GX』シリーズが発表。ドライバーのキーテクは?
PCM筒康博(以下、筒) 「ボクのエースドライバーは、手元側が硬いんですが、コレはそうでもないですね。センター部分から手元にかけてはなだらかな剛性分布だとミズノの賀屋さんが言ってましたが、ボクはもう少し手元が硬い方が好きです」
筆者 「賀屋さんは、カーボンナノチューブが先端に入っていて、補強されてしっかりして暴れないと言ってましたが、確かにその辺りが初速アップにも繋がってる感じがします」
筒 「通常、シャフト先端を硬くすると、インパクトロフトが増えづらくなるので、球は低くなってしまいます。でも、このヘッドは意外に深重心なのでしょうね。シャフト先端がナノテクで補強されたのに、いい感じに球が上がります。それでいて、クラブが軽いのに吹け上がる球が一切出ませんでした」
⇒ミズノ、新ブランド『GX』シリーズが発表。ドライバーのキーテクは?
PCM筒康博(以下、筒) 「ボクのエースドライバーは、手元側が硬いんですが、コレはそうでもないですね。センター部分から手元にかけてはなだらかな剛性分布だとミズノの賀屋さんが言ってましたが、ボクはもう少し手元が硬い方が好きです」
筆者 「賀屋さんは、カーボンナノチューブが先端に入っていて、補強されてしっかりして暴れないと言ってましたが、確かにその辺りが初速アップにも繋がってる感じがします」
筒 「通常、シャフト先端を硬くすると、インパクトロフトが増えづらくなるので、球は低くなってしまいます。でも、このヘッドは意外に深重心なのでしょうね。シャフト先端がナノテクで補強されたのに、いい感じに球が上がります。それでいて、クラブが軽いのに吹け上がる球が一切出ませんでした」
筆者 「本球が用意されていたので打ちましたが、9.5度でもすごく上がります。ただ…このヘッドはかなりの低スピンですね…。アベレージモデルのドライバーでドロップしたのは、初めての経験かも…。ボクはシャフトの柔らかいアンダースペックなクラブだと、平気で4000rpmくらいバックスピンが入って吹け上がるのですが、このクラブはフレックスR(9.5度)を打っても3000rpm行きませんよ。このボクでもSRやRで2000rpmを割り込みました…。スピン量が元々少ない人はドロップしちゃう可能性がありますね…」
筒 「はい。でも、長岡さんみたいな吹け球野郎や、世の多くのスライサーはスピン量が多くて飛距離をロスしているわけです。気づいていない人が大半だと思いますが…。その点、『GX』ドライバーは、かなり飛びのポテンシャルが高い事は間違いないです。実際、初速も出ますから、低スピン✖高初速✖最適打ち出しが得やすい稀有な存在でしょう。このクラブで飛ばない人は、元々ドロップ気味で球が超低い人だけでしょうね」
筒 「はい。でも、長岡さんみたいな吹け球野郎や、世の多くのスライサーはスピン量が多くて飛距離をロスしているわけです。気づいていない人が大半だと思いますが…。その点、『GX』ドライバーは、かなり飛びのポテンシャルが高い事は間違いないです。実際、初速も出ますから、低スピン✖高初速✖最適打ち出しが得やすい稀有な存在でしょう。このクラブで飛ばない人は、元々ドロップ気味で球が超低い人だけでしょうね」
一番のウリである『MFUSION』シャフトの出来…。コレ、反応が良すぎない?
筆者 「本音で言うと、今回のヘッドは百点満点中100点に近いと思います。それと連動する、カーボンナノチューブを入れたシャフトの先端補強もボクの中では100点です。理由は低・深重心かつ、挙動の穏やかな反発のいいヘッドと、シャフトの先端補強が高初速&低スピンを生んでいると確信したので。ただし…」
筒 「何が言いたいか分かりますよ。中間部から手元にかけたシャフトの作り方についてモノ申したいんでしょう?」
筆者 「当然、シャフトなんて合う合わないが人によって違うので、多くの人に100点の純正シャフトは存在しないです。ただ、この【反応の速さ】は多くの人に合うべき純正シャフトとしてどうなのかな?と。『GX』ドライバーのメインターゲットである、ヘッドスピード38〜42m/sの人にとって。硬いというか、反応がいいというか、しなり戻りが速いというか、反力が高いというか、コシがあるというか…。カスタムシャフトのようにコストをかけた反応のいいシャフトなんですが、これまでのアベレージゴルファー向けドライバーの純正シャフトの常識とはかけ離れた気がするんですよ」
筒 「何が言いたいか分かりますよ。中間部から手元にかけたシャフトの作り方についてモノ申したいんでしょう?」
筆者 「当然、シャフトなんて合う合わないが人によって違うので、多くの人に100点の純正シャフトは存在しないです。ただ、この【反応の速さ】は多くの人に合うべき純正シャフトとしてどうなのかな?と。『GX』ドライバーのメインターゲットである、ヘッドスピード38〜42m/sの人にとって。硬いというか、反応がいいというか、しなり戻りが速いというか、反力が高いというか、コシがあるというか…。カスタムシャフトのようにコストをかけた反応のいいシャフトなんですが、これまでのアベレージゴルファー向けドライバーの純正シャフトの常識とはかけ離れた気がするんですよ」
筒 「はい。言ってることはよく分かりますよ。今までの多くのアベレージ向けドライバーは、シャフトが軽くてセンターも先端も柔らかくてしなり量が多いものばかりでしたよね。それらと『MFUSION』が真逆だと言いたいんでしょ?つまり、真逆なテイストの純正シャフトに多くのゴルファーがビックリしないか?と」
筆者 「ボクの杞憂であればいいんですが…。実際、追い風材料として、キャロウェイ『GBB EPIC』シリーズの純正スピーダーも似たテイストというか、センター部に張りのある仕上がりで大ヒットしているので。これってある意味、元々カスタムシャフトが入っているようなものですよね。今回の『GX』ドライバーの『MFUSION』には、『GBB EPIC』よりも遥かにコストのかかったカスタムシャフト感を感じます。近しい存在なのは、マルマン『マジェスティロイヤルSP』の純正シャフトくらいかなぁ。それくらい、反応のいいシャフトに感じます。『マジェスティロイヤルSP』の半値くらいなのに、よくここまで作り込んだなぁと」
筒 「賀屋さんの説明を聞くと、納得のいく回答が得られましたよね」
筆者 「ボクの杞憂であればいいんですが…。実際、追い風材料として、キャロウェイ『GBB EPIC』シリーズの純正スピーダーも似たテイストというか、センター部に張りのある仕上がりで大ヒットしているので。これってある意味、元々カスタムシャフトが入っているようなものですよね。今回の『GX』ドライバーの『MFUSION』には、『GBB EPIC』よりも遥かにコストのかかったカスタムシャフト感を感じます。近しい存在なのは、マルマン『マジェスティロイヤルSP』の純正シャフトくらいかなぁ。それくらい、反応のいいシャフトに感じます。『マジェスティロイヤルSP』の半値くらいなのに、よくここまで作り込んだなぁと」
筒 「賀屋さんの説明を聞くと、納得のいく回答が得られましたよね」