筆者　「直近のPGAツアーは、チェズ・リアビが2週連続の2位ですよ。たった2週間でFedExカップポイントを484Ptも稼ぐなど、かなり調子がいいですね。涼し気な目元がディーン・フジオカになんとなく似てますし」

PCM編集長（以下、P編）　「リアビ？ディーン・フジオカに似てるの？知らないなぁ。ドライバーは何を使ってるの？」

筆者　「テーラーメイド『2017M2』と『M3 460』を併用しているようです。『M3 460』に移行しようとしているようですね、フジオカさん似のリアビは」

PCM筒康博（以下、筒）　「……。長岡さん、ディーン・フジオカのファンや事務所から怒られますよ！全然似てないし…。ところで、リアビは『M2』も『M3 460』も同じシャフトを使ってるんですよね？」

筆者　「いえ。確か、エースの『2017M2』の方がアルディラ『ROGUE Silver Limeted Edition 60TX』で、テストしている『M3 460』はグラファイトデザイン『ツアーAD IZ-6X』を使っているようですね」

P編　「あれ？グラファイトデザイン？そういえば、ジョーダン・スピースも去年の終わりぐらいから『ツアーAD IZ-6X』に替えてなかったっけ？前は中弾道が出やすいアルディラの『NV SKXV BLUE』だったよね、確か…」

筆者　「はい。なんか最近、グラファイトデザインの使用者がPGAツアーの中でもかなり急増しているらしいんですよ。最新作の『ツアーAD IZ』で言えば、ジミー・ウォーカーやキーガン・ブラッドリーも愛用しています。加えて、さっき言ったように、絶好調男のチェズ・リアビ、ジョーダン・スピースですね。しかも、タイガー・ウッズやアダム・スコットといった、超有名どころも『IZ』をテスト中らしいんですよ」

P編　「なにッ！！！タイガーとアダム・スコットが！？本当かよ、そりゃ凄い。使いだしたら大ニュースだね」

筒　「タイガーと言えば、『初代青マナ』に始まり、現在の『Tensei CK pro White』などなど、三菱ケミカルの歴代シャフトの印象しかないだけに、本当に使うとなると衝撃的なニュースですね。腰の痛みも癒えたようですし、スイングも体にやさしいものに替えている最中ですから、『IZ』を使用する可能性はゼロとは言えませんよね？それに…」

筆者　「過去のナイキ時代に『ツアーAD DI-6X』という、松山英樹も使う『DI』を一時期使っていたことがありましたよね。タイガーは。それに、スピースはドライバーこそ『IZ-6X』ですが、FWからUT、ロングアイアンは『DI』が超お気に入りですからね。いま、ドライバーで言うと、ヨナス・ブリクストなども松山と同じ『DI』を使用しているそうですね。飛ばし屋のグレイソン・マレーやピーター・マナルティは『TP』を使用しているそうですよ」

P編　「っていうか、何でPGAツアーでグラファイトデザインの使用率が増えているんだろうね？三菱ケミカルやアルディラなら分かるし、日本で勢いのあるフジクラだって北米に拠点を持っているのに…」

筒　「あの人しかいないでしょう、村田さん…」

筆者　「はい、その通りです。グラファイトデザインの人によれば、まさに松山英樹の影響だそうです。松山のPGAツアーデビュー時は、そこまで飛ばし屋ではありませんでした。でも、肉体改造などもあり、徐々にPGAツアーのバケモノたちに引けを取らない飛距離を身に着けてきましたよね？それに付随しての去年の大活躍です。PGAツアーのトップどころたちも、松山英樹の大進化を目の当たりにして、いろいろと彼から盗もうとしているそうです。それが端的に現れているのが、ドライバー、FW、UTに『DI』を使用する松山英樹の【グラファイトデザイン製シャフトを試す】という行為だそうです。なんか、嬉しくないですか？世界のバケモノたちのケツに火をつけている松山英樹の存在って」

P編　「いやぁ〜、嬉しいね。残念なのは左手親指痛で離脱していることだけだよ。早く復帰してほしいなぁ…」

筒　「その左手親指痛については、また改めて解説しましょう」