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歩きラウンドで分かった!PUMA『イグナイト パワーアダプト ディスク』の性能

歩きラウンドで分かった!PUMA『イグナイト パワーアダプト ディスク』の性能

シューフィッターの資格を持つスイングコーチの神谷幸宏。ゴルフシューズ選びに大事なことをスイング両面から紐解くコーチが、とっておきの靴レポをお届けします!初回はPUMAの新作『イグナイト パワーアダプト ディスク』です。

配信日時:2018年4月2日 08時49分

コラム初回は、PUMAの最新モデル。雨中もお構いなしにガッツリテストします!
コラム初回は、PUMAの最新モデル。雨中もお構いなしにガッツリテストします!

『イグナイト パワーアダプト ディスク』とは?どんな特徴があるのか?

ソールの鋲がオレンジ。ミッドソールの白い部分が「イグナイトフォーム」ですね

ソールの鋲がオレンジ。ミッドソールの白い部分が「イグナイトフォーム」ですね

筆者 「神谷さん、今日からスタートする新コラムでは、ゴルフシューズの選び方などについて細かくマニアックに聞いていきたいと思ってます。初回は、PUMAの新作『イグナイト パワーアダプト ディスク』を取り上げようと思いますので、よろしくお願いいたします」

神谷幸宏(以下、神谷) 「はい、こちらこそ。それでは、まずシューズの特徴を見てみたいと思います。このモデルに関する情報はメーカーから聞いていますか?」
白い部分に鋲が内蔵されていると知り、驚く神谷

白い部分に鋲が内蔵されていると知り、驚く神谷

筆者 「はい。何やら【新感覚の履き心地】というのがウリらしいです。イグナイトシリーズはずっと衝撃吸収に優れたイグナイトフォームと呼ばれるミッドソールを利用しているのですが、今回のものは、その白い部分のミッドソールに鋲が内蔵されている、つまり、埋め込まれている形になっているそう。通常のモデルはアウトソールのTPUにネジ式で取り付けたりしますよね?」

神谷 「はい。どうしてもアウトソールに取り付ける形になるので、固い地面を歩くときに突き上げ感を感じたりするのはしょうがないですね。あと、鋲が外れてしまったりすることもよくあります。でも、ミッドソールから生えた状態なら、そういう問題もないかもしれませんね」

筆者 「では、ちょっと『イグナイト パワーアダプト ディスク』を履いてもらいましょうか。試してみてください」

足入れが狭いが、タン一体型でフィット感がよくソフト

通常のシューズとは違い、タンが一体型に。その分、足入れは狭いですが…

通常のシューズとは違い、タンが一体型に。その分、足入れは狭いですが…

神谷 「お〜なるほど。ちょっと履き方の面でもこのシューズは新しいですね。足全体を包み込むようになっていて、独立したタンが存在しません。その分、足の入り口が狭いのですが、これが足を入れると評価が一変します。すんごくフィット感がいい。

ランニングシューズやスニーカーなどにはよくある形ですが、これをゴルフシューズにも採用したという訳ですね。ヒールの部分も高くなっているのですが、ソフトで足にやさしい感触ですね。おろしたてなのに、足になじむスニーカーのようです」

筆者 「白い部分のミッドソールに内蔵されたという鋲の突き上げ感は?」
「固いマットでも地面と近く、突き上げ感がない」

「固いマットでも地面と近く、突き上げ感がない」

神谷 「いま、そういうのが一番感じやすい練習場にいるじゃないですか。固いマットの上ですが、突き上げ感がないですね。それに、この鋲、ミッドソールの「イグナイトフォーム」の部分に上手くメリ込んでいませんか?「イグナイトフォーム」は衝撃を吸収する柔軟性と衝撃を弾き返すクッション性とを合わせ持っていますが、前者の特徴を上手く利用した形ですね。

固いマットの上でも、すごく地面と足裏が近い感じがしますし、靴底のフラットさを感じます。シューズによっては、靴底の角度が前傾していたりするモデルもありますが、この靴はすごくフラットです。平衡感覚がいい

筆者 「なるほど。では、これからラウンド前の練習をお願いします。いろんなスイングタイプで打ってみて、スイング時の強度を確かめてください」
「ソールのフラットさをすごく感じますね。平衡感覚がいいモデルです」

「ソールのフラットさをすごく感じますね。平衡感覚がいいモデルです」

体重移動タイプも、その場で回転派でも足が使える感じに

その場で回転する神谷(左)、体重移動系のスイング(右)。「どんなスイングでも足が使いやすい」

その場で回転する神谷(左)、体重移動系のスイング(右)。「どんなスイングでも足が使いやすい」

神谷 「わかりました。もう既に感じていますが、軽くてスニーカーライクな履き心地なので、足が動きやすいです。ほら、こうやって振っていっても、足が使える感じになります。手打ち君の人にはヘッドスピードが上がってくるんじゃないでしょうか。けっこうアッパーも柔らかいので、素足感覚とまでは言いませんが、足裏や足指を自在に使える感じが出ていますね。

例えば、体重移動をかなりするタイプでもほら、スムーズに左足に乗れます。また、その場で回転するタイプにも、左足外側の鋲がブロックする感じもせず、スムーズに回転できます。ボクは左かかとで回転するタイプなんですが、すごくスムーズで安定性もいい。それに、履き心地がソフトな割に、ねじれにも強いのを感じますね。

ゴルフシューズって、歩行面とスイング面で矛盾する機能を求められるんです。スイング面で言えば、ねじれに強く、ある程度の強度が求められますが、この靴はアッパーが柔らかい割に肝心な部分の強度が高いのでスイングしやすいですね。歩行面では軽さやクッション性で疲労軽減が求められますが、そこは元々スニーカーのように快適なのは言うまでもありません」

合うシューズ選びは、中足部のフィット感とかかとのホールド感

かかとのホールド感(左)と、中足部のフィット性が合う靴選びのカギだそう…

かかとのホールド感(左)と、中足部のフィット性が合う靴選びのカギだそう…

筆者 「神谷さん、このシューズがたまたま神谷さんの足の形に合っているだけとの可能性は?」

神谷 「そうですね、元々ボクは2Eから3Eと、日本人の平均的な足の形のタイプです。今回の『イグナイト パワーアダプト ディスク』は、確かにボクのような足にフィットしますね。特にシューフィッター的に言えば、足の中足部のフィット感が一番大切なのですが、ここがピタッと決まっているので、歩行にしろスイングにしろ、快適なのは否定できません。
PUMA独自のクロージャーシステム

PUMA独自のクロージャーシステム

でも、アッパーの柔らかさなどもありますから、これより幅広の足の形の方であっても、フィット感は自在だと思いますよ。それに、独自のクロージャーシステムと、かかと部分を包み込むような形状のおかげで、非常にフィット感の高いモデルです。足のつま先を指一本分くらい余るちょうどいい状態に誰でもフィットさせやすいんじゃないでしょうか」

筆者 「つま先足指一本分の隙間に、かかとの中足部のフィット感が一番大事と。メモしておきます。では、コースに出ましょう。今日はあいにくの雨ですが、平川カントリークラブの歩きの18ホールを強行します。そこでの疲労度もテストしたいところなので」

神谷 「わかりました…」

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