2018年シーズン、6種類のドライバーを使用した松山英樹
text by Kazuhiro Koyama
配信日時:2018年10月10日 09時00分
新たなエースドライバー探しに追われた松山英樹
松山英樹の2018シーズンが終了した。昨年はPGAツアーで3勝、メジャー優勝にもあと一歩にまで迫り、今季はさらなる飛躍が期待されたが、残念ながら未勝利に終わった。2月に左手親指付け根を故障し、復帰後もなかなか調子が上がらない時期が続き、プロ入り後、最も苦戦したシーズンだったといえるだろう。
調整がうまくいっていないことを表すように、使用するドライバーもテストを繰り返し、最終的にはシーズン中、3メーカー6種類のクラブを試合に投入した。限られた試合数の中でこれだけドライバーを替えた選手は、これまでに例がない。
気になる松山の契約問題だが、「ドライバーを使わなくても契約違反ではない契約」(※『ゴルフ用品界』2018年8月号)になっているという。現在は、メーカーの垣根なく、自分の求めるドライバーを試行錯誤しているところのようだ。そこで、今季使用したドライバーを紹介しながら、そのクラブに求める松山の意図を推測してみたい。
調整がうまくいっていないことを表すように、使用するドライバーもテストを繰り返し、最終的にはシーズン中、3メーカー6種類のクラブを試合に投入した。限られた試合数の中でこれだけドライバーを替えた選手は、これまでに例がない。
気になる松山の契約問題だが、「ドライバーを使わなくても契約違反ではない契約」(※『ゴルフ用品界』2018年8月号)になっているという。現在は、メーカーの垣根なく、自分の求めるドライバーを試行錯誤しているところのようだ。そこで、今季使用したドライバーを紹介しながら、そのクラブに求める松山の意図を推測してみたい。
まずは、キャロウェイの『グレートビッグバーサ』(※以下『GBB』)。2016年の終盤に使用し、その後の大躍進に大きく貢献したモデルだ。すでにマークダウンに入っていた商品ながら、松山が使用したことで、中古品の相場が高騰したことで知られている。
⇒ 松山英樹が使う『グレートビッグバーサ』の気になる重心特性は?
『GBB』は、スライサーが十分に扱えるほどつかまりがよく、右にスッポ抜けるようなボールは出にくい。ドロー系の弾道になりやすい特性だ。いわゆるプロモデルと比べるとやさしいヘッドだといえるが、プロ並みのヘッドスピードで打っても、案外スピンが増えすぎない低スピン性能の高さがある。
松山にとって、不動のエースドライバーとして活躍した『GBB』だが、昨年の9月にヘッドが割れ、交換したヘッドも全米オープン開幕の前日に割れるトラブルがあった。すでに2015年発売のモデルでもあり、今後のヘッド供給が難しくなることを考えると、松山が新たなエースドライバー探しに取り組むのは必然だったといえるだろう。
⇒ 松山英樹が使う『グレートビッグバーサ』の気になる重心特性は?
『GBB』は、スライサーが十分に扱えるほどつかまりがよく、右にスッポ抜けるようなボールは出にくい。ドロー系の弾道になりやすい特性だ。いわゆるプロモデルと比べるとやさしいヘッドだといえるが、プロ並みのヘッドスピードで打っても、案外スピンが増えすぎない低スピン性能の高さがある。
松山にとって、不動のエースドライバーとして活躍した『GBB』だが、昨年の9月にヘッドが割れ、交換したヘッドも全米オープン開幕の前日に割れるトラブルがあった。すでに2015年発売のモデルでもあり、今後のヘッド供給が難しくなることを考えると、松山が新たなエースドライバー探しに取り組むのは必然だったといえるだろう。