C・キムのPING新兵器は『G400LST』? スピン量が減って有利!?
C・キムのPING新兵器は『G400LST』? スピン量が減って有利!?
配信日時:2017年6月13日 05時46分
開幕前の全米オープンの会場から、ホットなギアニュースが! 既報のとおり、チャン・キムの新しいドライバーのテスト情報が入ってきている。
このドライバーについてピンゴルフジャパンに問い合わせたが「発表前の商品については一切ノーコメント」とのこと。そこでR&Aのコンファーミング(適合)リストを確認したところ、全米オープンで使えるようにしっかりと適合認定が降りていた。
確認できたのは『G400』、『G400 LST』、『G400 SFT』。それぞれにレフトハンドモデルがあり、バッバ・ワトソンがどれを要望しても大丈夫な状況にスタンバイされている。先程のチャン・キムのニュースでは『G400』とあったが、R&Aの画像を確認するかぎり『G400 LST』をテストしているというのが本当のところだろう。キムが元々使っていたエースは『G LS-tec』で、このモデルの後継と思われる。
さて、気になるのは新作の性能と、キムをはじめPINGの契約選手が投入するかどうか? ということになる。そこで、コンファーミングリストの画像を用いて編集部では勝手なる想像をしてみた。既報のキムのコメントを軸に考察してみたい。
“弾道測定器で正確な数値を測ったわけではないが、飛んでいくボールをキムが見た限りでは「前作より飛んでいる」という。しかし、飛距離性能よりもほれ込んだのは「ボールが前のものよりも確実にまっすぐいく」こと。このコースではフェアウェイは広いが、曲げたら深いラフが待っている。今のドライバーも調子がいいだけに悩みどころだが、実戦で使うかどうかは「明日、またテストして考える」という”(C・キムのコメント)
このコメントは画像で確認できる新作のソールの『Tungsten』の位置に理由があると推察できる。リーディングエッジの頂点から、ヘッド後方ウェートまでの距離は、新作の方が長くなっているが、それよりややフェース側に比重の重いタングステンウェートを装着しているように見える。これが事実なら、重心深度はほぼ変わらず深いまま、前作『G LS-tec』よりも低重心化が進んでバックスピン量が低減されるだろう。
PINGのドライバーは歴代極大の慣性モーメントを誇ることは周知の事実で、モデルが変わってもその製品開発姿勢はまったく揺るがない。前作の大きな慣性モーメントを維持しつつ、スピン量を減らせるモデルということが予想され、飛距離アップや風への強さの部分で選手にはプラスに働くに違いない。
この見立てが合っているなら、慣れ親しんだドライバーを変更する選手も続出する可能性がある。エリンヒルズGCは既報のとおり、リンクスを思わせる設計で風の影響を受けやすいコース。腰ほどあるフェースキューのラフに入れないため、風に強く、慣性モーメントが極大の曲がらないドライバーは何よりも武器になるはずだ。
Text/Yuichiro Kato
このドライバーについてピンゴルフジャパンに問い合わせたが「発表前の商品については一切ノーコメント」とのこと。そこでR&Aのコンファーミング(適合)リストを確認したところ、全米オープンで使えるようにしっかりと適合認定が降りていた。
確認できたのは『G400』、『G400 LST』、『G400 SFT』。それぞれにレフトハンドモデルがあり、バッバ・ワトソンがどれを要望しても大丈夫な状況にスタンバイされている。先程のチャン・キムのニュースでは『G400』とあったが、R&Aの画像を確認するかぎり『G400 LST』をテストしているというのが本当のところだろう。キムが元々使っていたエースは『G LS-tec』で、このモデルの後継と思われる。
さて、気になるのは新作の性能と、キムをはじめPINGの契約選手が投入するかどうか? ということになる。そこで、コンファーミングリストの画像を用いて編集部では勝手なる想像をしてみた。既報のキムのコメントを軸に考察してみたい。
“弾道測定器で正確な数値を測ったわけではないが、飛んでいくボールをキムが見た限りでは「前作より飛んでいる」という。しかし、飛距離性能よりもほれ込んだのは「ボールが前のものよりも確実にまっすぐいく」こと。このコースではフェアウェイは広いが、曲げたら深いラフが待っている。今のドライバーも調子がいいだけに悩みどころだが、実戦で使うかどうかは「明日、またテストして考える」という”(C・キムのコメント)
このコメントは画像で確認できる新作のソールの『Tungsten』の位置に理由があると推察できる。リーディングエッジの頂点から、ヘッド後方ウェートまでの距離は、新作の方が長くなっているが、それよりややフェース側に比重の重いタングステンウェートを装着しているように見える。これが事実なら、重心深度はほぼ変わらず深いまま、前作『G LS-tec』よりも低重心化が進んでバックスピン量が低減されるだろう。
PINGのドライバーは歴代極大の慣性モーメントを誇ることは周知の事実で、モデルが変わってもその製品開発姿勢はまったく揺るがない。前作の大きな慣性モーメントを維持しつつ、スピン量を減らせるモデルということが予想され、飛距離アップや風への強さの部分で選手にはプラスに働くに違いない。
この見立てが合っているなら、慣れ親しんだドライバーを変更する選手も続出する可能性がある。エリンヒルズGCは既報のとおり、リンクスを思わせる設計で風の影響を受けやすいコース。腰ほどあるフェースキューのラフに入れないため、風に強く、慣性モーメントが極大の曲がらないドライバーは何よりも武器になるはずだ。
Text/Yuichiro Kato