第16回/誰も言わなかった真実「ゴルフは左手主導の方がスピードもパワーも出る」
元日本プロゴルフ協会A級ティーチングプロ、現在アメリカの日本食レストランチェーンCEO。異色の経歴を持つTOSHI HIRATAが30年のレッスン経験の集大成を語る。超DEEPな骨太スイング論をアメリカからお届け!
配信日時:2017年5月11日 06時26分
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切り返しから右腕を使うと、パワーは絶対に出せない
前回のレッスン「ゴルフは右手主導か左手主導か?」でトレーニングマシンを使った実験を行いました。
結果、「右腕は切り返しでは左腕の引き付けるパワーには劣るものの、クラブが腰の位置(デリバリーポジション)で右ヒジが体に付き90度の角度を保てた時点でそのパワーは左腕を圧倒する」と実証しました。
今回はパワーの数値ではなく、実際のヘッドスピードと飛距離を検証してみました。それは私の想像を超えるものとなりました。皆さんも練習場で行えるテストですので、是非トライしてみてください!
それではいつものようにやってみましょう!
■まずは、右手主導のテストです!■
【1】右手を先にグリップしてください。
【2】次にグリップエンドを左手の三本指で支えてください。
⇒これはあくまでもシャフトのトゥダウンを避け、インパクト率を高めるためです。
【3】人差し指と親指は完全にグリップから離してください。
⇒本来、親指はトップでクラブを支える非常に重要な役割を果たしています。
本来なら右手一本でスイングしたいところですが、右手の動きはインパクトまでの間で複雑な動きをします。つまりツアープロが見せる右手一本ドリルはあくまでもドリルで、彼らのスイングとは異なります。右手一本でスイングと近い動きを再現することは、たとえツアープロと言えども不可能です。
この不安定な状態でドラーバーを使ってスイングしてみましょう! 私の計測ではヘッドスピード95マイル、飛距離250ヤード。左腕の返しが行えないため、大きく右へ飛び出す球になりがちでした。
結果、「右腕は切り返しでは左腕の引き付けるパワーには劣るものの、クラブが腰の位置(デリバリーポジション)で右ヒジが体に付き90度の角度を保てた時点でそのパワーは左腕を圧倒する」と実証しました。
今回はパワーの数値ではなく、実際のヘッドスピードと飛距離を検証してみました。それは私の想像を超えるものとなりました。皆さんも練習場で行えるテストですので、是非トライしてみてください!
それではいつものようにやってみましょう!
■まずは、右手主導のテストです!■
【1】右手を先にグリップしてください。
【2】次にグリップエンドを左手の三本指で支えてください。
⇒これはあくまでもシャフトのトゥダウンを避け、インパクト率を高めるためです。
【3】人差し指と親指は完全にグリップから離してください。
⇒本来、親指はトップでクラブを支える非常に重要な役割を果たしています。
本来なら右手一本でスイングしたいところですが、右手の動きはインパクトまでの間で複雑な動きをします。つまりツアープロが見せる右手一本ドリルはあくまでもドリルで、彼らのスイングとは異なります。右手一本でスイングと近い動きを再現することは、たとえツアープロと言えども不可能です。
この不安定な状態でドラーバーを使ってスイングしてみましょう! 私の計測ではヘッドスピード95マイル、飛距離250ヤード。左腕の返しが行えないため、大きく右へ飛び出す球になりがちでした。
左手主導で振ると、ヘッドスピードが歴然だった
■続いて左手主導のスイングを検証しましょう!■
【1】左手グリップをいつものように握りましょう。
【2】右手は薬指中指の2本で握りましょう。
【3】親指、人差し指、小指は伸ばし、グリップには触れないように。
⇒これも皆さんの感覚ではクラブがグラグラして、非常に不安定に感じるはずです。
そしてスイング! 計測値はヘッドスピードが105マイル、飛距離270ヤード。この数値は私のコースでティショットを打つときの数値に近いものとなりました。右手より10マイル近くスピードが出ますね。
このテスト方法に異論を挟む人がいるかもしれませんが、少なくとも左手主導の結果は私の持つ本来のクラブスピードとほとんど変わらないという、驚くべきものです。そして球筋も本来の持ち球と同じ軽いドローボールだったことを付け加えておきます。
それではダウンスイングの初期始動を左手主導にした場合、デリバリーポジションからインパクトでパワーに勝る右手をどのように使うべきなのでしょうか?
【1】左手グリップをいつものように握りましょう。
【2】右手は薬指中指の2本で握りましょう。
【3】親指、人差し指、小指は伸ばし、グリップには触れないように。
⇒これも皆さんの感覚ではクラブがグラグラして、非常に不安定に感じるはずです。
そしてスイング! 計測値はヘッドスピードが105マイル、飛距離270ヤード。この数値は私のコースでティショットを打つときの数値に近いものとなりました。右手より10マイル近くスピードが出ますね。
このテスト方法に異論を挟む人がいるかもしれませんが、少なくとも左手主導の結果は私の持つ本来のクラブスピードとほとんど変わらないという、驚くべきものです。そして球筋も本来の持ち球と同じ軽いドローボールだったことを付け加えておきます。
それではダウンスイングの初期始動を左手主導にした場合、デリバリーポジションからインパクトでパワーに勝る右手をどのように使うべきなのでしょうか?
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右手の使い方の真実とは?