米国男子ツアーのプレーオフ第2戦「ドイツ銀行選手権」でPGAツアー通算12勝目をあげたローリー・マキロイ。「この試合のスタートの事を考えると、信じられない結果。4 日目にトロフィーを手にできるなんて思ってもいなかった。今は最高の気分」と6打差をひっくり返す大逆転劇。競り負けたポール・ケーシーもナイキ契約だったことで、渦中のナイキ選手2人が優勝争いを盛り上げる最終日となった。

　『トラベラーズ選手権』の週に、クラブ事業撤退の正式なリリースが配信される直前に事実を知らされたというマキロイ。「満足している現在のセッティングの変えるタイミングではない」という談話が報道されており、特に最新モデルとなるドライバーとボールの感触を得ている。

【マキロイの優勝セッティング】

1W：Vapor Fly Pro ドライバー(16年) 9.5度
3W：Vapor Speed フェアウェイウッド(15年) 15度
5W：Vapor Speed フェアウェイウッド(15年) 19度
4I-9I：VR PRO ブレード アイアン(10年)
PW：ENGAGE ウェッジ 47度
AW：ENGAGE ウェッジ 52度
AW：ENGAGE ウェッジ 56度
SW：ENGAGE ウェッジ 59度
P：スコッティ・キャメロン マレット プロトタイプ
B：RZNツアー プラチナム

　今後のクラブ契約についてはオフシーズンに検討するかも知れないが、1年間は快適なものを使い続け、プレーしたほうが良いと思っているとの発言をしているマキロイ。

　時間をかけて慎重に検討した上で長期契約を結ぶことになるはずだが、米ツアー＆欧州ツアーの両方で賞金王を獲得し、タイトリストからナイキへと移った2013年に報じられた契約額は10年間総合契約・2億5000万ドル(約200億円)。アディダスがテーラーメイドゴルフ売却の動きを見せているなど、米国でのゴルフギア市場の成長率は高くないだけに、前例ほどの大型契約を結ぶ可能性は低いだろう。