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    テーラーメイド史上【最高のスピード】を実現する“スピード注射”って何だ?

    話題のテーラーメイド『M5』『M6』の飛びの秘密を、ALBA本誌が大解剖! エースギアライターの苔縄和裕が、2019年のMシリーズについて完璧にまとめてくれました!

    配信日時:2019年2月13日 23時56分

    • ギア

    『M5』:ボール初速が速いのに打感が超柔らかい

    「M5を打った第一印象は打感の柔らかさ。打球音も上級者が好む低めの音で、ボールがフェースにくっつく感覚があります。打った瞬間はそれほど飛んでいる感覚はありませんが、打球を見るとボールの打ち出しが速く、ややドロー回転のかかったストレートボールが低スピンのままグングン伸びていきます。

    ヘッドは460㎤の大型ですがコントロールがしやすく、シャフトもクセのない中調子。打感の柔らかさと相まって球筋の打ち分けができます。飛距離を伸ばしたいけど操作性もほしいという中〜上級者にピッタリの高機能ドライバーです。大型ヘッドだがフェースコントロールがしやすいので、ダウンスイングでタメを作り、リストターンを使うスイングにも対応できますね」(橋本)
    ■リバースTトラックシステムとは?■

    M5は、M1のTトラックとは逆向きの「リバースTトラックシステム」を採用。2つの10gのウェイトを移動させることで、M3のYトラックよりも横方向の重心移動距離がアップした。新しいTトラックは重心移動距離が大きい分、もっとも変化が大きい4つのポジションで打つと、振り心地と弾道が大きく変化。

    ドロー、フェードは打ち出しが左右に変わり、フロントはスピン量が抑えられて、かなりの低弾道になった。よって、ウェイトポジションは2つ同時に動かすよりも、1つはノーマルポジションに置いたまま、まずどちらか1つを動かすのがオススメだ。
    ■M1・M3よりも格段にやさしい!■

    橋本プロによる前作との違いはこうだ。「M1叩いても左に行かないタイプでシャフトもやや硬め。ツイストフェースを搭載したM3、M5よりも若干ミスヒットに弱い。M3とM5を比べると、スイートエリア拡大のおかげで、M5のほうが許容性が高いが、どちらも操作性が高くヘッドとシャフトの挙動も似ている。M5のほうがボール初速が速く、打感が柔らかい以外はそれほど大きな違いはないので、M3ユーザーは違和感なくM5に移行できると思います」
    小型の『M5 TOUR』ドライバー

    小型の『M5 TOUR』ドライバー

    ■ヘッドサイズ435㎤のM5 TOURもラインナップ■

    M5ドライバーには通常の460㎤のほかに、435㎤の「M5 TOURドライバー」もラインナップ。スピードインジェクションによる反発性能の高さはそのままに、重心距離が短くなって操作性の高さがアップ。ロフトは9度、フレックスはSのみで、10.5度とSRは受注生産になっている。

    『M6』:ミスヒットに強いのに操れる。トータルバランスの高さがトップレベル

    「打感は柔らかさの中に軽快な弾き感があり、打球音もM5より高め。ボール初速の速さと打感がリンクして気持ちよく飛ばせます。スイートエリアが広く、基本はストレートボール。深重心のヘッドと走り系のシャフトが好相性で、真っすぐ構えて振るだけでスクエアにインパクトできます。

    また、適度なスピンがかかって安定してキャリーが出せるし、深重心でヘッドの動きをコントロールがしやすいのも特長。抜群の飛びと方向性に操作性が備わった、トータルバランスの高いクラブで、アベレージからアスリートまで幅広いゴルファーが使えます。見た目以上にヘッドの動きがナチュラルで、極端にリストターンを使うスイング以外は幅広いスイングに対応できます」(橋本)
    ■とにかく打点ブレに強かった!■

    『M6』には「イナーシャ・ジェネレーター」と呼ばれるクラウンとソールのカーボンの面積を拡大した余剰重量を使い、46gのウェイトを低くて深い位置に配置。過去最大級のスイートエリアの広さと深・低重心設計を実現した。それによってミスに強くなっているのが売りとのこと。そこで、打点ブレにいかに強いか?をテストすることに。

    元々テーラーメイドのクラブは、膨大な数のショットを解析した結果、アマチュアの打点が集まるセンター、トゥ上、ヒール下の方向にスイートエリアを広げてきた。しかし『M6』はこれまでよりもスイートエリアが66%広がったおかげで、これまで飛距離がロスや曲がり幅が大きかったトゥ下、ヒール上の打点でも大きなミスにならず、安定してボールを運べることがわかった。
    ■M6はストレートを中心に打ち分け可能!■

    スイートエリアの広さが特長の3モデル。ヘッドの投影面積がもっとも大きいM2は、つかまりがよく球筋はストレート〜ドロー。逆にM4はつかまりすぎず、叩いても左に行かないタイプで、M6はストレートボールを中心に、ある程度球筋を打ち分けることができる。また、ヘッドの動きがもっともオートマチックなのがM2。新しくなるほど打感が柔らかくなり、コントロール性が高くなっている。
    レディスはロフト12°!

    レディスはロフト12°!

    ■M6ドライバーはWOMEN'sもラインナップ■

    今度はM6のみ女性用(ロフト12度)をラインナップ。こちらもスピードインジェクションやツイストフェースを搭載。シャフトは男性用よりも約10g軽い「FUBUKU TM4 2019」で、軽すぎず女性アスリートも満足できる仕上がりになっている。

    取材・文/苔縄和裕

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