やって来ました、プロギア新『RS』と『RS-F』のラウンド試打。舞台は千葉カントリークラブ野田コース。晴天微風、夏の陽気で試打テストにはベストコンディションでありました。

前回の記事で、プロギアがどういうモノづくりで何を狙っていたかを明らかにしていたのだが、結局ゴルファーが実際に体感できるレベルか？が大事というわけで、喜び勇んで馳せ参じた。

筆者自身も、下手なりに性能を体感して評価しようと意気込むものの、いかんせんドライバーの調子がいつにも増してボロボロなわけで……。プロギア担当者に苦い顔をさせるのが申し訳なく、ここは保険で連れて行った２名が優秀な働きをしてくれたため、筆者の意見は参考に出来ないレベルなことを予め正直に言っておきます……。

【テスタープロフィールと試打結果】
■編集S――HS40m/s、ローフッカー、普段の飛距離180〜200ヤード。
・ナイスショット率12／14回
（RS10.5°のM-40、7打数5安打）
（RS-F10.5°のM-40、7打数7安打）
・飛距離190〜220ヤード（RS-Fで190ヤード以上のキャリーを記録）

「普段は球が低いから曲がらないけど飛ばないゴルフ。でも新『RS』『RS-F』は球が上がりやすくてキャリーが伸びていた。２つとも深重心だからか、曲がりもすごく少なかった。ミスはRSで右の林にプッシュした2発だけ。パキンッと軽快に弾く『RS』も良かったが、『RS-F』の方が個人的に気に入った。バシッと食いつきのある感じだが、形状やシャフトの叩ける感じ、インパクトの手応えが良かった。普段の試打ラウンドよりも明らかに距離が伸びているのはしっかり上がってキャリーが増えたせいだと思うけれど、ギリギリ反発な部分も大きかったと思うし、平均飛距離が確実に上がっていた」

■TANABEE――HS48m/s、ハイストレート、普段の飛距離270ヤード±5ヤード。
・ナイスショット率10／11回
（RS10.5°のM-46、3打数2安打）
（RS-F10.5°のM-46、8打数8安打）
・飛距離270〜285ヤード（RS-Fで285ヤードを記録）

「発表会の時にインドア練習場で試打したシミュレーションマシンとかなり似た結果になりました。ミスはRSで左に引っ張った当たりだけ。元々ドライバーはあまり曲がりませんが、本当にミスが減りますね、このドライバーは。ギリギリエリアが広いというのは確かに体感できますが、個人的に特に気に入ったのは、打感の質の部分。弾きがいいけど、柔らかさを併せ持っていて、前作よりもフェースを薄くしたはずなのに決して硬くはならず、この部分がとても心地よかったですね。捉えた時にボディが撓んでいるのか、とても球持ちがよく感じて、それでいて初速も速いというのは他社のヘッドではなかなか感じられない部分なので」

■編集N（筆者）――HS48m/s、ハイフェード、普段の飛距離260〜280ヤード。
・ナイスショット率5／14回
（RS10.5°のM-43、5打数0安打、M-46は3打数2安打）
（RS-F10.5°のM-46、6打数3安打）
・飛距離200〜280ヤード（RS-Fで280ヤードを記録）

「インドア試打のシミュレーション時と似た傾向で、右手の返しが当日はさらに強くて修正できず、RSで低いフックが連発。どうしてもつかまってしまうので、フェースを開いて構えたり右を向いたり対応を試みたが上手くいかなかった。RS-Fは手元が硬く感じるシャフトが好みではないが、結果はそこそこ。スイングが最悪な中でもミスを抑えてくれた。超個人的な感想だが、深重心のドライバーは、右手の返しが強い人間がいったん返す動きを入れると、ガバッと返っていく一方な気がする。低いフックでギリギリ反発で初速が速いからか、左OBを大量生産してしまった。キャディさんをひどい目に合わしてしまい申し訳ない。ミスヒットでも初速が出てしまう性能が悪い方に出た感じ……」