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    「中々『G400LST』を上回れなかった」。PING『G410 LST』ついに完成。何が変わったの?

    のっけから断言しますが、『G400LST』は名器です。そして、PINGの開発方針は「前作を確実に上回れないと、発売しない」というもの。だから、遅れに遅れてついに完成したのです……。その仕上がりを3人のギアマニアたちはどう見るのか?

    配信日時:2019年5月21日 10時08分

    • ギア

    筒 「『G410 Plus』の3つのウェイト変更で重心位置がどう変わるか?」

    突如として、重心位置のデータを食い入るように見始める筒…(なに、この流れ…)

    突如として、重心位置のデータを食い入るように見始める筒…(なに、この流れ…)

    筒 「こないだ、『G410 Plus』の3つの可変ウェイトのポジションに変更して、内部重心を細かく測ってみたんですよ。そしたら、面白い結果になったので。長岡さん、ポジションごとに重心距離を当ててみて?」

    筆者 「えっ、【スタンダード】【ドロー】【フェード】の内部重心を当てろって? 筒さんでもないのに、そんな脳内計測出来ませんってば!」

    P編 「え? 出来ないの? 私は出来るけど?」

    筆者 「………。(っていうか、出来る方がおかしいから!)って、村田さんが所有する内部重心計測器なんですから、当たり前でしょ! 分かりました。大体でいいなら言えますよ。重心距離の変化で言えば、【スタンダード】が38ミリ、【フェード】が39.5ミリ、【ドロー】が36.5ミリってところじゃないですか?」

    P編 「長岡さぁ、『G410 Plus』打ったんだよね? 3つのポジションであれだけトゥの戻りの速さが変化するんだよ? ゴルファーのレベル問わず、誰が打ってもすごく弾道の変化を感じられるレベルなのに、それだけしか違わないと思ってるの?」

    筆者 「ぐっ……。(でも、PINGはフェードのポジションを選ぶゴルファーの割合がすごく少なかったって言ってたし、そこまで変化しないんじゃないの???)筒さん、もう面倒くさいから答えを言ってください。ボクの脳内計測には限界があるようですので…(泣)」
    PINGは既にWEBキャンペーンで数千人(下)、リアル試打フィッティング(上)でも数千人のN数を持っているそうで…

    PINGは既にWEBキャンペーンで数千人(下)、リアル試打フィッティング(上)でも数千人のN数を持っているそうで…

    筒 「分かりましたよ。じゃあ、答えを言いますけど、PINGが今日発表していた、フィッティングの割合と、WEBレビューの割合も加えて発表しますね。

    これが、ゴルファーが評価している『G410 Plus』と『G410 SFT』の重心距離です。あ、最初に言っておきますけど、これフェース面上の重心距離じゃなく、シャフト軸線からナナメの重心までの距離ですからね!

    【Plusスタンダード】39.8ミリ(F:58%、W:49%)
    【Plusドロー】 38.8ミリ(F:21%、W:25%)
    【Plusフェード】 42.9ミリ(F:6%、W:13%)
    【G410 SFT】 36.7ミリ(F:15%、W:8%)


    長岡さん、これPINGのリアル試打のF、キャンペーンのWEB含めて数千人のゴルファーの試打データで選ばれた数字なんです。それと、PINGが今日発表した【これまでのLST史上もっともつかまる】という言葉から、選ぶべきがどれか?想像しやすくなりませんか?」

    P編 「安齋さんは、『G400LST』はノーマル比較で右に3ヤード飛ぶ設計値だったところ、『G410LST』では右に1.5ヤードの設計値につかまる方向にシフトしたと言っていたね。筒さん、脳内計測プリーズ!」

    筆者 「………。(なんだよ、やっぱり脳内計測するのかよ…)」

    筒 「『Plus』と『LST』でそこまで重心距離の差はないはず」

    『Plus』と『LST』で重心距離の差はほとんどない!?

    『Plus』と『LST』で重心距離の差はほとんどない!?

    筒 「ほいきた、これがボクの『G410 LST』の脳内計測です。今回は『Plus』より5%フェース寄りに重心があると安齋さんが言ってますし、そこまで重心距離的に『Plus』と『LST』の差はないはずですよ! やや重心が浅めで、フェース角が『Plus』より気持ちオープンというくらいで、振った感じとしてもそこまで重心距離的な差は感じませんでしたし!

    【G400LST】       41.3ミリ(前作:計測値)
    【G410LSTスタンダード】39.3ミリ(脳内計測)
    【G410LSTドロー】   38.0ミリ(脳内計測)
    【G410LSTフェード】   42.0ミリ(脳内計測)


    P編 「うん、そうだね。いい線ついてると思うよ。じゃ、PCMラボで計測済みのライバル機種を当てはめてみて!」

    筒 「はい。了解です。こんな感じでどうでしょうか? 一応、重心距離の長い順番に当てはめてみましたけど…」

    【G410LSTフェード】 42.0ミリ(脳内計測)
    【G400LST】     41.3ミリ(前作)
    【G410Plusスタンダード】39.8ミリ
    【G410LSTスタンダード】39.3ミリ(脳内計測)
    【M5】        38.9ミリ
    【M6】        38.6ミリ
    【G410LSTドロー】 38.0ミリ(脳内計測)
    【フラッシュSZ】   37.0ミリ
    【G410 SFT】    36.7ミリ


    筆者 「ぐっ……、なんちゅう死角の無さ……。これが本当だとしたら、ヤバイですよ、筒さん……。【フェード】ポジションにしたら名器『G400LST』よりもややつかまらない感じになるし、【スタンダード】の状態でテーラーメイド『M5』とニアなところ。そして、【ドロー】にすると、キャロウェイ『エピックフラッシュサブゼロ』とニアな重心距離と……。ライバル機種のカバー感が半端ない……」

    P編 「だから、最初から言ってるじゃない。PING『G410』シリーズには死角がないって! 今回の『LST』の仕上がりを見て、なぜそれに気づかないんだよ!今の表には、『LST』の可変ウェイトバージョンしか入れてなくて、ここに『Plus』の可変ウェイトが入ると、さらにカバー幅が増えるわけだからね」
    「広瀬すずちゃんの真似です❤」(筒)

    「広瀬すずちゃんの真似です❤」(筒)

    筆者 「うーん……。さすが、PINGっていうか、筒さん、なんですかその顔とポーズ………(こちとら、マジメな話してんのに…)」

    筒 「PINGと来ちゃった❤(大声) 日立のCMの広瀬すずちゃんの真似してます。今日はマジでピーンと来ちゃったので!(さらに大声、しかもしたり顔)」

    筆者&P編 「………。(アイコンタクト:行けッ、長岡。いや、村田さんこそ行ってくださいってば!)」

    筒 「ビール瓶でもリモコンでも、ばっちこーい! 今日はもう、かなりPINGと来ちゃってますから!」

    筆者 「(呆れた)村田さん、帰りましょう。もう、開き直ってますから、彼……」

    P編 「そうだね、帰ろう」

    筒 「グスンッ」

    Text/Mikiro Nagaoka

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