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    『GBBエピック』VS『Z565TG』ガチ対決!

    いま話題沸騰のキャロウェイ『GBBエピック』。ギア担当Nがスリクソンの新製品試打ラウンドに行くと、なんとこのクラブとの直接対決を要望されることになり……。そういうことならば、ガチで参ります!

    配信日時:2017年4月4日 02時38分

    • ギア
    チタングレーの『Z565TG』の方が『GBBエピックスター』(右)よりフェース向きを感じやすかった

    チタングレーの『Z565TG』の方が『GBBエピックスター』(右)よりフェース向きを感じやすかった

    結果は、3勝3敗1分けの五分!

    ◯・・・スリクソンZ565TG(10.5°のS)
    ▲・・・GBBエピックスター(10.5°のS)

    【1】 2ヤード▲の勝ち (◯―高弾道ストレートでFW、▲―中弾道フックでFW)
    【2】 1ヤード◯の勝ち (◯―高弾道ドローでFW、▲―低弾道フックで左ラフ)
    【3】 4ヤード◯の勝ち (◯―高弾道ドローでFW、▲―低弾道ドローで左ラフ)
    【4】 2ヤード▲の勝ち (◯―高弾道ストレートでFW、▲―低弾道ドローで左ラフ)
    【5】 7ヤード▲の勝ち (◯―高弾道フェードでFW、▲―中弾道ドローでFW)
    【6】 ドロー      (◯―高弾道ドローでFW、▲―中弾道ドローでFW)
    【7】 1ヤード◯の勝ち (◯―高弾道ドローでFW、▲―中弾道フェードで右ラフ)

    同じ10.5度の純正Sだが、『GBBエピックスター』よりも『Z565TG』の純正シャフトの方がソフトでミスを吸収してくれている印象があった。そのせいか、『GBBエピックスター』の球が全体に低く、つかまって左ラフに飛ぶことが多かった。これは『Z565TG』の慣らしをかなりやっていたこともあると思うが、全部FWに残るという『Z565TG』の直進安定性が際立っていたことは間違いない。率直な印象だと、一発の飛びでは間違いなく『GBBエピックスター』、平均飛距離では『Z565TG』に軍配が上がると思う。

    打点が集まる人向けの『GBBエピック』、バラつく人には間違いなく『スリクソンZ565TG』

    左はノーマルの『Z565』、チタングレーカラーリングだと印象が全然違う!

    左はノーマルの『Z565』、チタングレーカラーリングだと印象が全然違う!

    こう思うのには理由がある。当日はセカンドQTに出場経験がありアマチュア資格を喪失した人物と回ったが、さほどヘッドスピードが変わらないのに彼の『Z565TG』の打球音は「バシュッ、ボシュッ」というもの。上手い人が真芯でとらえるとこのような音がするのかと驚いた。筆者が打つと「バキン、パキッ」といったものばかりで、彼の音からすると筆者が微妙に芯を外していたことが分かる。そして、それなのにFWキープし続けられ、250〜270ヤードの距離をしっかり得ていた事実は大きい。

    『Z565TG』の方向性が勝った理由はアドレスした時にフェース向きがしっくり来て不安なく振り切れたことも大きい。クラウンのチタングレーのカラーリングは、黒いものよりも膨張して見え、元々の投影面積の大きさをさらに際立たせていたし、フェース向きがはっきりして全体の輪郭も構えやすい。

    『GBBエピックスター』はこの点でフェース向きがはっきりしない顔で、こちらの方が当日つかまっていたが、いま振り返るとフェースを左に向けて構えていたのかもしれない。また、バックスピン量が『GBBエピックスター』は不足していたこともある。『Z565TG』も十分低スピンだが、元々スピン量が少ない人が打つと、こちらの方が安定したキャリーで飛ばせる確率大だ。

    筆者得意のトゥ側ヒットで当たり負けてすっぽ抜ける球がこの日は1球も出なかった。この事実からも『Z565TG』は相当に芯が広く、ミスを救ってくれる可能性大。ただ、惜しむらくはあまりに簡単すぎ、FWキープしすぎて調子が狂うことだろう。いつものリスクたっぷりのブン曲げゴルフと違いすぎて、つまらないというか、本調子ではなかったことを付け加えておく。

    その点では『GBBエピックスター』の一発の飛距離を愉しむ方が自分のプレースタイルには合っているのかもしれない。ここは筆者の好みの問題なので無視すべきだが、皆さんも購入する前にぜひ両者を打って体感して欲しいと思うのである。『Z565TG』は『GBBエピックスター』より短いくせに、トップクラスの飛距離性能と方向安定性を持っていると断言する。

    Text/Mikiro Nagaoka

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