究極の【自己分析ツール】、ガーミン『S60』&『CT10』でスコアが……。
アメリカ最先端の事情通・ゴルフスイングコンサルタントの吉田洋一郎は「データの自己分析で競技レベルが上がる」と言う。でも、それってプロだけの話じゃないの???究極の【自己分析ツール】をデジ機器音痴の筆者がテストすると…
配信日時:2018年10月3日 10時30分
目次 / index
- 「PGAツアーのレベルが上がり続ける理由は、データ自己分析の力です」(吉田洋一郎)
- 「アマチュアほど自己分析が大事。せめてGPSナビくらいは使って」(吉田洋一郎)
- 「いや、ウォッチ型は超アリです。ただの食わず嫌いでした…」(筆者)
- 「雨なのでしょうがない…。前半は白ティから45でした…」(筆者)
- 「こんなに飛ばないとは…。もうリキむ意味がないじゃん!」(筆者)
- 「前半わざとミスしてたでしょ」(吉田)
- 「手前と右のミス傾向から、スクエアの基準を修正してます」(筆者)
- 「マジか、このライ…。GPSあって良かった〜」(筆者)
- 「前半普通に回って45、後半デジ機器付きで39…」(筆者)
- 「プロほど平均主義で、適当にストレスを溜めずに打っている」(吉田)
「PGAツアーのレベルが上がり続ける理由は、データ自己分析の力です」(吉田洋一郎)
筆者 「タイガーがついに復活優勝しましたね。PGAツアーやアメリカの最先端のゴルフコーチング事情に詳しい吉田さんはどう見ましたか?」
吉田洋一郎(以下、吉田) 「マニアックな長岡さんも、PGAツアーの各種スタッツの細かさはご存知ですよね? ほら【バケモノたちの使用ギア】とか、シリーズでやってたじゃないですか。私はタイガーやゴルフに限らず、全ての競技でいま【データ分析によるパフォーマンス革命】がアメリカを中心に起きていると思います。野球のメジャーリーグでもトラックマンが入ってデータ革命が起きているのはご存知ですよね?
PGAツアーでは、トラックマンデータだけではなく、1フィート(約30cm)刻みごとのパットの精度まですべてデータで出ます。これは、ものすごくコストのかかるものですが、PGAツアーでは10年以上前から当たり前に導入しています。なぜなら、細かいスタッツデータを提供することで、選手が弱みを自己分析でき、より競技レベルを引き上げることに繋がるのを心底理解しているからなんですよ」
吉田洋一郎(以下、吉田) 「マニアックな長岡さんも、PGAツアーの各種スタッツの細かさはご存知ですよね? ほら【バケモノたちの使用ギア】とか、シリーズでやってたじゃないですか。私はタイガーやゴルフに限らず、全ての競技でいま【データ分析によるパフォーマンス革命】がアメリカを中心に起きていると思います。野球のメジャーリーグでもトラックマンが入ってデータ革命が起きているのはご存知ですよね?
PGAツアーでは、トラックマンデータだけではなく、1フィート(約30cm)刻みごとのパットの精度まですべてデータで出ます。これは、ものすごくコストのかかるものですが、PGAツアーでは10年以上前から当たり前に導入しています。なぜなら、細かいスタッツデータを提供することで、選手が弱みを自己分析でき、より競技レベルを引き上げることに繋がるのを心底理解しているからなんですよ」
筆者 「……。(クゥ〜、のっけからマニアック…)確かに、メジャーリーグでは、それまで常識とされていたゴロを打つためのダウンブローから、フライを打つためのアッパーブローの方が得点力が上がるとデータで証明されてから、【フライボール革命】が起きていますよね。アストロズがそれで昨年ワールドシリーズ制覇しましたし、メジャーリーグの全球場に今トラックマンが張り巡らされてるらしいです。タイガーも今季はパッティングを課題にしていて、何度もパターを替えましたが、最終的に狙い通りの結果になってます…」
吉田 「ゴルフに限らず、どんな競技でも同じです。何が起きているか? 自分のミスの傾向や弱点が把握できなければ、対策が取れませんから。私はゴルフスイングコンサルタントという肩書きでコーチングをしていますが、コーチの役割とは、まさに客観的に状況を分析・判断し、適切な処方箋を出して生徒のスコアやパフォーマンスを上げるため。
でも、どんなに優秀なコーチでも、生徒の分析データに乏しければ、対応を誤ることもあります。アメリカはスポーツ先進国でもありますし、常に合理的に物事を判断しますから、データ分析ツールを採り入れるのも早い。F1でもどんな競技でも、高い給料でデータサイエンティストを雇うのは、その分、競技レベルが引き上がることを考えればかえって安上がりだからだと感じますね。特に、ゴルフはミスのゲームであり、確率のスポーツ。傾向や統計がすごく効いてくる競技ですし」
吉田 「ゴルフに限らず、どんな競技でも同じです。何が起きているか? 自分のミスの傾向や弱点が把握できなければ、対策が取れませんから。私はゴルフスイングコンサルタントという肩書きでコーチングをしていますが、コーチの役割とは、まさに客観的に状況を分析・判断し、適切な処方箋を出して生徒のスコアやパフォーマンスを上げるため。
でも、どんなに優秀なコーチでも、生徒の分析データに乏しければ、対応を誤ることもあります。アメリカはスポーツ先進国でもありますし、常に合理的に物事を判断しますから、データ分析ツールを採り入れるのも早い。F1でもどんな競技でも、高い給料でデータサイエンティストを雇うのは、その分、競技レベルが引き上がることを考えればかえって安上がりだからだと感じますね。特に、ゴルフはミスのゲームであり、確率のスポーツ。傾向や統計がすごく効いてくる競技ですし」
「アマチュアほど自己分析が大事。せめてGPSナビくらいは使って」(吉田洋一郎)
筆者 「仰ることは分かりますが、それってプロや上級者の話ですよね? 我々アベレージゴルファーは、スイングも日替わりですし、ミスの種類なんて安定してない!という声もよく聞きますよ? 実際、ボク自身もありとあらゆるミスの種類を誇りますから!」
吉田 「……。(ミスの種類を誇るなって…)私がこれまで教えてきた方々も長岡さんと同じで、【ミスの傾向を記録して必ず報告してくれ】と口酸っぱくお願いしても、面倒なのか、中々言うことを聞いていただけません。アマチュアの方ほど、プレー傾向を知ることが如実にスコア改善に役立つのに……。一ヶ月くらい前に長岡さんにこの話をして、ガーミンのGPSウォッチ『アプローチS60』と、クラブトラッキングセンサー『アプローチCT10』という自己分析ツールを試してもらったじゃないですか。その時も、最初はかなり抵抗してましたよね?」
筆者 「はい。ボクは元々紙のスコアカードの空きスペースにショットの成否を書き込むタイプですし、ゴルフ歴も長いから、自分のミスの傾向なんて自分で分かってますし。デジタル機器に頼る必要なんて、まったく感じなかったもん!なんか、チマチマして面倒くさいというか…。豪快なゴルフが信条なんで!」
吉田 「でも、いいスコアで回りたいんですよね? スコアカードに記載したショットの可否は、詳しく書き込んで普段見直したりするんですか?」
筆者 「………。いや、○か△か✕でしか書き込んでないし、面倒くさくて見直してません…。いいスコアでは当然回りたいですけど…」
吉田 「ミスや傾向を見返さないなら、その記載に意味はあるんですか? しかも、どの距離からどの番手でどれくらいミスしているとか、○や△じゃ分かりませんよね? 確率的なパーセンテージもちゃんと取ってます? それに、過去ログを見返さないということは、ミスの反省や対策もやってなかったということですよね?」
筆者 「………。(あ〜〜、耳が痛い……泣)えぇっと、正直に言うと、全く反省も対策もやってません……。だって、日替わりスイングだし、ミスはほとんどOBなんですから、別に見返す必要なんてなくないですか?」
吉田 「……。(ミスの種類を誇るなって…)私がこれまで教えてきた方々も長岡さんと同じで、【ミスの傾向を記録して必ず報告してくれ】と口酸っぱくお願いしても、面倒なのか、中々言うことを聞いていただけません。アマチュアの方ほど、プレー傾向を知ることが如実にスコア改善に役立つのに……。一ヶ月くらい前に長岡さんにこの話をして、ガーミンのGPSウォッチ『アプローチS60』と、クラブトラッキングセンサー『アプローチCT10』という自己分析ツールを試してもらったじゃないですか。その時も、最初はかなり抵抗してましたよね?」
筆者 「はい。ボクは元々紙のスコアカードの空きスペースにショットの成否を書き込むタイプですし、ゴルフ歴も長いから、自分のミスの傾向なんて自分で分かってますし。デジタル機器に頼る必要なんて、まったく感じなかったもん!なんか、チマチマして面倒くさいというか…。豪快なゴルフが信条なんで!」
吉田 「でも、いいスコアで回りたいんですよね? スコアカードに記載したショットの可否は、詳しく書き込んで普段見直したりするんですか?」
筆者 「………。いや、○か△か✕でしか書き込んでないし、面倒くさくて見直してません…。いいスコアでは当然回りたいですけど…」
吉田 「ミスや傾向を見返さないなら、その記載に意味はあるんですか? しかも、どの距離からどの番手でどれくらいミスしているとか、○や△じゃ分かりませんよね? 確率的なパーセンテージもちゃんと取ってます? それに、過去ログを見返さないということは、ミスの反省や対策もやってなかったということですよね?」
筆者 「………。(あ〜〜、耳が痛い……泣)えぇっと、正直に言うと、全く反省も対策もやってません……。だって、日替わりスイングだし、ミスはほとんどOBなんですから、別に見返す必要なんてなくないですか?」
吉田 「…………。(呆れた!それって本当に上達する気があるのかな…)だからこそ、一ヶ月前にガーミン『アプローチS60』を渡してテストしてくださいって言ったんですよ。せめて、ウォッチ型でスコア登録がラクなデバイスなら、ショット毎のログを残してくれるかなぁと期待して…。それに、長岡さんって、レーザー距離計やGPSナビの類も一切使ってこなかったと言うし…。いいスコアで回りたい筈なのに、実際の行動が本当に謎です…」
筆者 「だって、残り距離なんて見た目で分かるじゃないですか。ヤード表示杭もあるし、それに残り距離をレーザー距離計で測るほど、プレー中にそもそも余裕がないですし」
吉田 「ボクの生徒さんの一部と全く同じことおっしゃいますね…。(ああ言えばこう言うで、言うこと聞かない…)GPSナビがウォッチ式になった『アプローチS60』ですら面倒だと? 特にクラブトラッキングセンサーの『CT10』をクラブに装着すれば、手入力不要で自動的にショット記録ができるんですよ。本当に実際に使ってきてもそう思いますか?」
筆者 「だって、残り距離なんて見た目で分かるじゃないですか。ヤード表示杭もあるし、それに残り距離をレーザー距離計で測るほど、プレー中にそもそも余裕がないですし」
吉田 「ボクの生徒さんの一部と全く同じことおっしゃいますね…。(ああ言えばこう言うで、言うこと聞かない…)GPSナビがウォッチ式になった『アプローチS60』ですら面倒だと? 特にクラブトラッキングセンサーの『CT10』をクラブに装着すれば、手入力不要で自動的にショット記録ができるんですよ。本当に実際に使ってきてもそう思いますか?」
「いや、ウォッチ型は超アリです。ただの食わず嫌いでした…」(筆者)
筆者 「いや、それが……、ただの食わず嫌いでした。ボク、腕時計型のデバイスって、スイングを邪魔すると思って嫌だったんですけど、付けても全く関係なかったです。スコア登録もラクだし、何よりも残り距離をGPSですぐ確認できるので超ラクでした」
吉田 「でしょう? で、いろいろこの1ヶ月の間にラウンドしたと思うのですが、スコアはイマイチだったんですよね? おかしいなぁ……。今日は実際の使い方も含めて『アプローチS60』とクラブ全てに取り付ける『CT10』を実際に試しもらってラウンドテストします。【データ自己分析で、いかにスコアアップ出来るか?】、まず前半ハーフは何もデバイスを使用せずに回ってもらいますよ」
筆者 「まぁ、いつもどおりのことなので、オッケーです。では、取手桜が丘ゴルフクラブのアウトを回りましょう。吉田さん、ボクにアドバイスしてくれるんですよね?」
吉田 「いや、見守るだけですよ。アドバイスなんかしたら、テストにならないじゃないですか!」
筆者 「………。(チェッ、ケチッ!)」
----------- 雨の中、前半ハーフ終了。昼食へ ----------
吉田 「でしょう? で、いろいろこの1ヶ月の間にラウンドしたと思うのですが、スコアはイマイチだったんですよね? おかしいなぁ……。今日は実際の使い方も含めて『アプローチS60』とクラブ全てに取り付ける『CT10』を実際に試しもらってラウンドテストします。【データ自己分析で、いかにスコアアップ出来るか?】、まず前半ハーフは何もデバイスを使用せずに回ってもらいますよ」
筆者 「まぁ、いつもどおりのことなので、オッケーです。では、取手桜が丘ゴルフクラブのアウトを回りましょう。吉田さん、ボクにアドバイスしてくれるんですよね?」
吉田 「いや、見守るだけですよ。アドバイスなんかしたら、テストにならないじゃないですか!」
筆者 「………。(チェッ、ケチッ!)」
----------- 雨の中、前半ハーフ終了。昼食へ ----------