「暑いのは平気ですが、寒いのは苦手」と話すのは金子柱憲の専属キャディを務め、プロ入り、現在は関東ゴルフ連盟ジュニア育成委員会強化部会参与である重田栄作さん。冬は保温性の高いインナー上下を着たり、使い捨てカイロをお腹や背中に貼ったりして寒さ対策をしているという。そんな重田さんにヒーターベストを着て、プレーしてもらった。

「背中がジワッと温かい。これはいいですね」。その暖かさに重田さんも満足した様子。「じっとしていても体が冷え切らないので、すごく寒い日でも常にスムーズなスイングができそうです」と話してくれた。

使い方は簡単。充電したバッテリーを右ポケット内にあるケーブルにつないでスイッチを入れるだけ。胸部にボタンがついており、約40〜50度に調整できる。バッテリーの重量は約130g。右ポケット内のケーブルにつないで使用する。「小さくて軽いので、スイング時も気になりません。正直、バッテリーが右ポケットにあるのがどうなのかなと思いましたが、平気でしたね。パットのときも気になりません」。重田さんの着用感だ。

非接触型サーモグラフィカメラで、ヒーターベスト着用のビフォア、アフターを撮影してみた。左がヒーターベスト着用前、右はヒーターの電源が入ったベストを着用したときのもの。肩と腰部分にある電熱シートが赤く反応して体温が上がったのがわかる。さらにベストを着たことで腕の体温も上がっている。

サイズ感もよく、軽くて動きやすいのも特徴。表面は撥水加工が施されており、ちょっとした雨が降っても安心だ。

まだある “着るコタツ”

左はUSBケーブルを使用した電熱加熱が可能なほか、ベストに空気を入れればダウン級の暖かさを実感できる。右は肩が動かしやすいラグランスリーブのフリース。背面には、極薄カーボンヒーターを搭載する。自宅で洗濯可能だ。

取材・文／相田英子　写真／高橋淳司
ALBA 834号より加筆・転載