お気に入りのクラブと同じブランドでウエアも揃えたい。ギアブランドが発信するゴルフウエアが人気を集める大きな理由だ。とはいえメジャーなギアブランドになると、ゴルフウエアのバリエーションも豊富で、さまざまなテイストのウエアを揃えている。それはそれでゴルファーにとってはありがたいのだが、ギアとの一体感という部分が薄まってしまうと感じてしまうこともある。

だが、独創的なデザインと高い飛距離性能で知られるギアメーカー「ムジーク」がはじめて発表したゴルフウエアはひと味違う。ムジークユーザーであるゴルファーや、取り扱う工房などからのリクエストに応えるべく制作されたウエアは、各アイテム200枚という数量限定。しかも今回は、フード付きのブルゾンやパンツなど限られたアイテムのみでの展開となる。大量生産を行わず、性能が尖ったクラブを手がける、地クラブメーカーらしい個性がオーバーラップしているようだ。

フロントにジッパーがついたフード付きのウインドブレーカーは、フロントが開閉するフルジップタイプと、着脱が “かぶり” となるハーフジップタイプ。さらにジッパーのないプルオーバータイプの3種類。フード付きのモデルは保温性の高い裏地を用いて、冬の着用も想定している。一方、プルオーバータイプは軽量で防風性に優れた秋から初冬向け。

素材にはポリエステルなどを用いて、軽くてしなやか。肌ざわりも心地いい。しかもストレスなくスイングできるようにストレッチ力（とりわけ戻る力）を重視している。プルオーバータイプはサイドにジッパーがつき、着脱を容易にし、ウエアの内側の環境も調整できる。ゴルフばかりでなくジョギングなどにも重宝しそうだ。

さらにバックプリントとして、“2 HEAVEN” の文字がシンボリックに入り、アクセントとして、スポーティで若々しい印象を与えている。またフード付きのウインドブレーカーだけでなく、全種類サイズがXXXLまで用意されているというのもうれしい。

オータムパンツは裏地にそれほど起毛感はなく、厚さも感じない。一方、ウインターパンツはボリューム感があり、毛布をはいているかのような暖かさが特徴。とはいえパンツも動きやすさを重視して、素材には軽量で伸縮性に富んだポリエステルが用いられているため、快適にプレーできる。シンプルなデザインの中で、サイドに入ったロゴが精悍さを見せる。

新たに手がけるとはいえ、イチからパターンをおこして制作するというクラフトマンシップ。そしてポロシャツなど、フルラインナップに近いサンプルを準備していたにもかかわらず、どうしても求める世界観に到達できないものは発表を見送ったという、こだわりが行き届いた「ムジーク」らしいゴルフウエア。量販店で探すウエアでは味わえない、クラブとのお揃い感覚は格別なはずだ。

クラウドファンディング『Makuake』にて先行販売を開始する予定。