昨年末の世界ランキングは54位で、50位内に与えられるマスターズ出場権を逃した。春以降50位前後をさまよう時期が続いていたが、11月に2度の予選落ちを喫し、ランキングを下げてしまったのが大きな原因だ。しかし、これには理由があった。

「2020年の6月15日からずっと休んでいなかった。去年は後半疲れ切って、腰の痛みが出てしまった。休む必要があった」。マスターズ出場決定が先送りとなり、年末はしばらくゴルフから離れることを決断。そして年が明け、初戦でいきなりその効果が出ることとなる。

「いいショットを打てていた。いまはフレッシュ。体も落ち着いている。これから8週間で7試合に出る予定」とここからは、回復した体調面をフル稼働させ、欧米両ツアーでの連戦を予定している。「まだマスターズ出場が決まっていないのは腹立たしい」という思いが、今後はマスターズへの切符をつかむためのハードスケジュールに踏み切らせる。

米ツアーならマスターズ前週までに優勝、もしくはマスターズ前週の世界ランキングで50位内に入ることが出場へ残された道。「4月上旬にいいプレーができるように」。狙いを定め、中東で結果を残す構えだ。