＜ダイヤモンドカップゴルフ　初日＞◇27日◇狭山ゴルフクラブ(7,159ヤード・パー72)

　ツアー通算48勝の永久シード保持者、トミー中嶋がツアーに帰ってきた。

遼“強い”ラフに苦戦、初日3オーバーと出遅れる

　今年の1月、スキー合宿で訪れた青森県でタクシーのトランクから荷物をとり出そうとした時に、スリップしてきた車が後ろからぶつかり右足を負傷。全治2か月と診断され入院、リハビリを経てこの日、埼玉県の狭山ゴルフクラブで開幕した「ダイヤモンドカップゴルフ」に出場した。

　中嶋は今大会で過去4度の優勝、02年にはここ狭山で7年ぶりのツアー優勝を飾っている。この相性のいい大会を復帰の舞台に選んだ中嶋は初日INコースからスタート。前半をイーブンパーで折り返すと、2番でボギー、3番でダブルボギーとスコアを落とす。5番でバーディを奪うが、続く6番をボギーとしてしまい、この日は1バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの3オーバー。スコアは振るわなかったがホールアウト後「楽しい。（自分が）戻ってくるのに値する人間なのか確認もあった。“俺はまだできる”と確認できた」と語り、ツアー復帰に手ごたえを感じた様子だった。

　足のケガについても「足は大丈夫、私はサイボーグだということを確認したよ」と饒舌に語り、体力的にも「疲れてないよ」と体調面には問題がなさそう。あとは試合勘さえ戻れば、6か月ぶりとなるこの復帰戦での予選通過も見えてくるだろう。大ベテランの復活でこのトーナメントがさらに盛り上がるよう、中嶋の一層の奮起を期待したい。