＜VanaH杯KBCオーガスタ　2日目＞◇27日◇芥屋ゴルフ倶楽部(7,146ヤード・パー72)

　厳しい残暑が続く福岡で千両役者が魅せた。芥屋ゴルフ倶楽部で開催中の、国内男子ツアー「VanaH杯KBCオーガスタ」の2日目。初日、7位タイと久々に好スタートを切った石川遼が、この日8バーディの猛チャージで単独首位に立った。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　石川は序盤、何度もバーディチャンスを迎えるがことごとく決めきれずスコアを伸ばせない。流れが変わったのは8番パー3。ティショットをピン右3メートルにつけバーディを奪取。ショットは好調にもかかわらず「打ててなかった。全体的に弱めだった」というパットを修正すると、9番パー5では2オンに成功させイーグル逃しのバーディ。こうなるともう止まらない。後半10番、11番でもスコアを縮めこれで4連続バーディ。「チャンスを逃さずプレーできました」とラウンド後に語ったとおり、さらに13番から3連続、最終18番パー5もバーディで締めこの日“64”。トータル13アンダーで首位に躍り出た。

　この日一番良かったのはドライバー。特に後半はビッグドライブを連発し、バーディを量産した。アメリカから帰国後に重点的に素振りをしたのが「早速生きてきました。軸が安定し、スイングの体力がつきました」と功を奏したようだ。

　「優勝争いの緊張感が楽しみです。明日は最終日に優勝争いをできる順位でホールアウトしたい」このまま今季2勝目をつかみ取れるか。覚醒したバーディハンターが決勝ラウンドも芥屋をアツくさせる。