＜ANAオープン　初日＞◇16日◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース(7,063ヤード・パー72)

　国内男子ツアー「ANAオープン」が北海道にある札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースで開幕。9月17日に19回目の誕生日を迎える石川遼は、18歳最後のラウンドを2アンダーで回り8位タイと北の大地で好スタート。「アプローチが不安定な部分あってこの順位。まだ伸びしろがあると思う」と明日以降に自信をのぞかせた。

遼、8位発進！1年間の成長感じる“内容の違うバーディ”とは？

　18歳最後のラウンドを終えた石川は「18歳の1年間で3勝(09年コカ・コーラ東海クラシック、10年中日クラウンズ、10年フジサンケイクラシック)ですか。1年で1勝するのも難しいのに、自分の理想とするシーズンをはるかに上回る成績ですね」とこの1年を振り返りコメント。そのすべてにドラマがある3勝だったが、その数字以上に石川が手にしたものは大きかった。

　風が強く吹いたこの日も海外メジャーの「全英オープン」を戦ってきた経験が生きた。「5〜6メートル以上の風を体験してきて、(このコースが)やさしく見えると言ったら大げさですけど、ミスを最低限に抑えることが出来ましたね」時折低く抑えた球を打つなど増えた引き出しを使いしっかりと上位に食い込んでみせた。

　「1年が本当に早く感じます。ラウンドでもあっという間だったなと感じる日は調子が良い。この1年も毎試合、毎試合集中していたから早く感じたんだと思います」わき目もふらずゴルフに打ち込んできたらいつの間にか1年が経過。その間に史上最年少賞金王や世界主要ツアー最小スコア“58”といった偉業も成し遂げてきた。しかしそれらはすべて通過点だ。「19歳からハタチの1年もあっという間と感じるような充実した1年にしたい」最大の目標である「マスターズ」制覇へ向け10代最後の1年も猛スピードで駆け抜ける。