＜日本オープンゴルフ選手権　2日目＞◇15日◇愛知カンツリー倶楽部(7,084ヤード・パー71)

　愛知県にある愛知カンツリー倶楽部を舞台に開催されている、国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権」。3アンダー4位タイからスタートした石川遼だったが、この日は1つスコアを伸ばすに留まりトータル4アンダー5位で2日目を終えた。

ハン・リーがスコアを3つ伸ばして首位をキープ！

　ラウンド後の石川の表情は明らかにこわばっていた。6つのバーディを奪いながらもボギーも5つ。「1つしか伸ばせなかったのは残念ですね。自分のミスからボギーがうまれている」思うようにプレーが出来ずスコアを伸ばせなかった苛立ちがありありと見てとれた。INスタートの石川は11番でボギーを先行させるも直後の12番、13番と連続バーディ。さらに初日1オンに成功しバーディを奪った15番パー4では、この日もピン3メートルにつけるスーパーショット。イーグルこそならなかったが着実に上位との差を詰めていく。

　しかし、この勢いのまま走るかに思えた中盤は足踏み。17番バーディ直後の18番でボギー、ハーフターン後もバーディとボギーが交互に出て5アンダーと6アンダーをいったりきたりを繰り返し波に乗れない。そして、5アンダーで迎えた最終9番パー5では3打目をグリーン奥に外すと寄らず入らずのボギー。「後半のプレーが本当に納得がいかない」15番で昨日以上のスーパーショットを見せた満足感などは消えうせ、出入りの激しいゴルフに唇をとがらせた。

　初日は同組のアマチュア松山英樹の活躍にも発奮して3アンダーと好発進をみせたが、この日は松山に完全に持っていかれた。終盤は松山への声援が多くなるのと反比例するように石川はショット、パット共に精彩を欠き明暗が分かれた。それが最も色濃く出たのが7番パー3だ。オナーの松山が5メートルにつけたのに対し、石川はその内側の4メートルにつけてみせる。しかし、下りの難しいラインをねじ込み首位に並んだ松山はガッツポーズで大歓声を浴びたが、後から打った石川はスライスラインを決めきれず天を仰いだ。