<ゴルフ日本シリーズJTカップ 3日目>◇4日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の3日目。初日最下位からスーパーカムバックをみせ3日目に臨んだ石川遼だったが、昨日とは一転してこの日は伸び悩み。6番パー5ではチップインイーグルを奪うなど見せ場は作ったものの、この日は“69”でスコアを1つ伸ばすに留まりトータル3アンダー10位タイでホールアウト。同組でラウンドして快調にスコアを伸ばしトータル11アンダー首位に立った藤田寛之とは8打差がついて、2年連続賞金王へ窮地に追い込まれた。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
「そんなに悪い内容ではなかったです。自分なりに手応えのあるラウンドでした」乱れる場面はあったものの、ティショットは高確率でフェアウェイをとらえ、アイアンもピンを狙って良い状態でラインが出ていた。しかし、最後のグリーン上がこの日は昨日とは別人だった。「もう2つくらいバーディが決まってくれたら本当は良かったですけど…」幾度となく打ったバーディパットは思うように決まらず、詰め掛けた1万人を超えるギャラリーのため息とも悲鳴ともとれる声ばかりがグリーンに響いた。
2日目に“62”を叩き出し爆発したが「今日はどうなるかわからない」と気持ちが高ぶりすぎることもなくフラットな精神状態で3日目を迎えた石川。ラウンド中も「キョンテが伸ばしていたのは知っていました。さすがだなと思ってましたが焦りはなかった。影響は良い意味での刺激だけでしたね」自分よりも早々にライバルが上に行ったことは把握しつつも、この日はいたって平常心を貫き18ホールを回りきった。1アンダーはスコアだけ見れば物足りないが、自身をコントロールして最後まで切れることなくラウンドした結果だ。
しかし、2010年シーズン最後の18ホールとなる明日だけはこれまでとは違う。「明日は違うと思います。最後なのでそれなりの思い入れもあると思いますし、自分が取り組んできたことを総括したい。この1年頑張ったなと思えるように、明日はやっていきたい」賞金王争いに決着がつくことはもちろんだが、それよりも試行錯誤を繰り返し、苦しみも喜びも味わってきた2010年の締めくくりにふがいないラウンドは出来ない。「14本のクラブすべてで1年前より良くなったと感じる」この1年の集大成となる明日の18ホール。石川らしくガムシャラに攻めた先には、奇跡の逆転という栄冠が待ち受けているはずだ。
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の3日目。初日最下位からスーパーカムバックをみせ3日目に臨んだ石川遼だったが、昨日とは一転してこの日は伸び悩み。6番パー5ではチップインイーグルを奪うなど見せ場は作ったものの、この日は“69”でスコアを1つ伸ばすに留まりトータル3アンダー10位タイでホールアウト。同組でラウンドして快調にスコアを伸ばしトータル11アンダー首位に立った藤田寛之とは8打差がついて、2年連続賞金王へ窮地に追い込まれた。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
「そんなに悪い内容ではなかったです。自分なりに手応えのあるラウンドでした」乱れる場面はあったものの、ティショットは高確率でフェアウェイをとらえ、アイアンもピンを狙って良い状態でラインが出ていた。しかし、最後のグリーン上がこの日は昨日とは別人だった。「もう2つくらいバーディが決まってくれたら本当は良かったですけど…」幾度となく打ったバーディパットは思うように決まらず、詰め掛けた1万人を超えるギャラリーのため息とも悲鳴ともとれる声ばかりがグリーンに響いた。
2日目に“62”を叩き出し爆発したが「今日はどうなるかわからない」と気持ちが高ぶりすぎることもなくフラットな精神状態で3日目を迎えた石川。ラウンド中も「キョンテが伸ばしていたのは知っていました。さすがだなと思ってましたが焦りはなかった。影響は良い意味での刺激だけでしたね」自分よりも早々にライバルが上に行ったことは把握しつつも、この日はいたって平常心を貫き18ホールを回りきった。1アンダーはスコアだけ見れば物足りないが、自身をコントロールして最後まで切れることなくラウンドした結果だ。
しかし、2010年シーズン最後の18ホールとなる明日だけはこれまでとは違う。「明日は違うと思います。最後なのでそれなりの思い入れもあると思いますし、自分が取り組んできたことを総括したい。この1年頑張ったなと思えるように、明日はやっていきたい」賞金王争いに決着がつくことはもちろんだが、それよりも試行錯誤を繰り返し、苦しみも喜びも味わってきた2010年の締めくくりにふがいないラウンドは出来ない。「14本のクラブすべてで1年前より良くなったと感じる」この1年の集大成となる明日の18ホール。石川らしくガムシャラに攻めた先には、奇跡の逆転という栄冠が待ち受けているはずだ。