<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日>◇5日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)
東京よみうりカントリークラブの18番パー3。すり鉢上になったグリーン周りに集まった大ギャラリーに向かって放った石川遼今季最後のティショットは、ピン右1メートルにつくスーパーショット。轟音のような大歓声に帽子をとって19歳は笑顔をみせた。「これだけ沢山の人に支えられてプレー出来ていると改めて感じました。最高の経験でした」1メートルしかないとはいえシビアなパットをきっちり沈め、2010年シーズンは16番からの3連続バーディ締め。序盤6ホールで5つスコアを伸ばすロケットスタートも、中盤にペースダウンして逆転優勝には届かなかったが、この日集まった1万7,070人の大ギャラリーは存分に今年最後の石川の勇姿を目に焼き付けた。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日。この日石川が奪ったバーディは2度の3連続を含む9個。圧巻の内容だったがなにをおいても悔やまれるのが13番だ。ティショットは0番アイアンで刻んだものの左に引っ掛け斜面へ。そこからグリーンをとらえるまでに3打を要し、グリーン上でも2パット。優勝争いに加わるためには痛すぎるダブルボギーだった。「13番がものがたっていますね。ちょっと打ちにくいホールをどう攻略していくかが課題。まだまだマネジメント力が足りない」13番だけで4日間で3つスコアを落としていることからも“鬼門”のホールへの対応力が及ばなかったことが見て取れる。
しかし、初日最下位スタートを切ったあとに掲げた15ストローク伸ばすという目標は最後のバーディで達成し、2010年の締めくくりの18ホールは満足のいくものだった。初日の出遅れ、期待された賞金王を獲得できなかったことで「大満足とは言えない」と最終戦に対し手放しで喜ぶことはなかったが、賞金王となり喝采を浴びた昨年大会と比べ、手応えは今年のほうが大きい。「マスターズにつながっていくような大きな手応えを感じた一週間だった」2年連続賞金王の栄光は逃したが、かわりに手にしたのはショットの精度、パッティングのストロークすべてにおいて昨年を上回っているという確かな自信だった。
シーズン序盤は「中日クラウンズ」以外では成績が残せず「賞金王がこんなプレーでいいのか」と自分を追い詰め思い悩んだ時期もあった。しかし、結果を求める気持ちを振り払い「もっと頑張らないと」ゴルフのみに集中することで中盤以降は驚異的な成績で今年も最後までツアーを盛り上げた。「09年の賞金王としてプレーしたこの1年。僕の中では最高のシーズンが送れたと思います」目に見えないプレッシャーと戦った2010年シーズンは、必ず19歳にとって大きな糧となり来年以降に生きてくるはずだ。
東京よみうりカントリークラブの18番パー3。すり鉢上になったグリーン周りに集まった大ギャラリーに向かって放った石川遼今季最後のティショットは、ピン右1メートルにつくスーパーショット。轟音のような大歓声に帽子をとって19歳は笑顔をみせた。「これだけ沢山の人に支えられてプレー出来ていると改めて感じました。最高の経験でした」1メートルしかないとはいえシビアなパットをきっちり沈め、2010年シーズンは16番からの3連続バーディ締め。序盤6ホールで5つスコアを伸ばすロケットスタートも、中盤にペースダウンして逆転優勝には届かなかったが、この日集まった1万7,070人の大ギャラリーは存分に今年最後の石川の勇姿を目に焼き付けた。
「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」最終日。この日石川が奪ったバーディは2度の3連続を含む9個。圧巻の内容だったがなにをおいても悔やまれるのが13番だ。ティショットは0番アイアンで刻んだものの左に引っ掛け斜面へ。そこからグリーンをとらえるまでに3打を要し、グリーン上でも2パット。優勝争いに加わるためには痛すぎるダブルボギーだった。「13番がものがたっていますね。ちょっと打ちにくいホールをどう攻略していくかが課題。まだまだマネジメント力が足りない」13番だけで4日間で3つスコアを落としていることからも“鬼門”のホールへの対応力が及ばなかったことが見て取れる。
しかし、初日最下位スタートを切ったあとに掲げた15ストローク伸ばすという目標は最後のバーディで達成し、2010年の締めくくりの18ホールは満足のいくものだった。初日の出遅れ、期待された賞金王を獲得できなかったことで「大満足とは言えない」と最終戦に対し手放しで喜ぶことはなかったが、賞金王となり喝采を浴びた昨年大会と比べ、手応えは今年のほうが大きい。「マスターズにつながっていくような大きな手応えを感じた一週間だった」2年連続賞金王の栄光は逃したが、かわりに手にしたのはショットの精度、パッティングのストロークすべてにおいて昨年を上回っているという確かな自信だった。
シーズン序盤は「中日クラウンズ」以外では成績が残せず「賞金王がこんなプレーでいいのか」と自分を追い詰め思い悩んだ時期もあった。しかし、結果を求める気持ちを振り払い「もっと頑張らないと」ゴルフのみに集中することで中盤以降は驚異的な成績で今年も最後までツアーを盛り上げた。「09年の賞金王としてプレーしたこの1年。僕の中では最高のシーズンが送れたと思います」目に見えないプレッシャーと戦った2010年シーズンは、必ず19歳にとって大きな糧となり来年以降に生きてくるはずだ。