<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日>◇5日◇東京よみうりカントリークラブ(7,016ヤード・パー70)
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日。藤田寛之が激闘の末に初の日本タイトルを掴んだ瞬間に、金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)の賞金王が決定した。韓国人の賞金王は史上初の快挙、外国人賞金王としては1978年のデービッド・イシイに次いで2人目の偉業だ。賞金王を争う石川遼が優勝なら2位タイ(2人まで)、池田勇太が優勝なら8位と上位でのフィニッシュが求められる中、この最終戦もプレッシャーを振り払い賞金王になるにふさわしい4日間だった。
賞金王に一番近い男・キョンテ、パットが復調し6位タイに浮上
初日にきっちり上位でスタートすると、2日目こそスコアを落としたが3日目にカムバック。そしてこの最終日もバーディ合戦に乗り遅れることなく“65”で回り賞金王にふさわしいことを自らの力で証明してみせた。今季は出場21試合すべてで予選通過、3度の優勝を含むトップ5フィニッシュ12回とチャンスを勝ちきる強さと抜群の安定感をみせた。「韓国では“怪物”と言うニックネームもありました。プロになってすぐに勝った時にメディアの方が良い意味でつけてくれました」と韓国ではその強さが知られているキョンテだが、日本でブレイクしたのは今年になってからだ。
ツアー関係者の間では日本ツアーに参戦した時からその実力は知られていたが、転機となったのは今年の「ダイヤモンドカップゴルフ」でのツアー初優勝。「優勝するまでは2位止まりが続いていて、このまま勝てないのではないかと不安になっていました。でもダイヤモンドカップで勝ってから自分を信じる気持ちが強くなった。どの位置にいても自分はもっと上にいけるという自信を持てるようになった」ここで壁を破ったキョンテは毎試合のように優勝争いに顔を出し、「日本オープン」では最終日にコースレコードの“64”を叩き出し逆転優勝。その強さを日本中に知らしめた。
「この賞金王は僕を受け入れてくれたツアーメンバーのおかげです。沢山の選手に受け入れていただいて、沢山友達も出来ました。外国人ということを意識しない環境でプレーさせていただいたことがこういう結果になった」日本ツアーに参戦して3年。柔和な表情を崩さない人柄とゴルフへの真摯な姿勢。カタコトながら日本語も覚えて懸命に日本になじもうと努力してきたすべてがこの賞金王につながった。表彰式終了後には選手全員でキョンテを胴上げ。必要以上に高く空に舞い上がる手荒い祝福にツアーメンバーと賞金王の絆が見えた。
国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の最終日。藤田寛之が激闘の末に初の日本タイトルを掴んだ瞬間に、金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)の賞金王が決定した。韓国人の賞金王は史上初の快挙、外国人賞金王としては1978年のデービッド・イシイに次いで2人目の偉業だ。賞金王を争う石川遼が優勝なら2位タイ(2人まで)、池田勇太が優勝なら8位と上位でのフィニッシュが求められる中、この最終戦もプレッシャーを振り払い賞金王になるにふさわしい4日間だった。
賞金王に一番近い男・キョンテ、パットが復調し6位タイに浮上
初日にきっちり上位でスタートすると、2日目こそスコアを落としたが3日目にカムバック。そしてこの最終日もバーディ合戦に乗り遅れることなく“65”で回り賞金王にふさわしいことを自らの力で証明してみせた。今季は出場21試合すべてで予選通過、3度の優勝を含むトップ5フィニッシュ12回とチャンスを勝ちきる強さと抜群の安定感をみせた。「韓国では“怪物”と言うニックネームもありました。プロになってすぐに勝った時にメディアの方が良い意味でつけてくれました」と韓国ではその強さが知られているキョンテだが、日本でブレイクしたのは今年になってからだ。
ツアー関係者の間では日本ツアーに参戦した時からその実力は知られていたが、転機となったのは今年の「ダイヤモンドカップゴルフ」でのツアー初優勝。「優勝するまでは2位止まりが続いていて、このまま勝てないのではないかと不安になっていました。でもダイヤモンドカップで勝ってから自分を信じる気持ちが強くなった。どの位置にいても自分はもっと上にいけるという自信を持てるようになった」ここで壁を破ったキョンテは毎試合のように優勝争いに顔を出し、「日本オープン」では最終日にコースレコードの“64”を叩き出し逆転優勝。その強さを日本中に知らしめた。
「この賞金王は僕を受け入れてくれたツアーメンバーのおかげです。沢山の選手に受け入れていただいて、沢山友達も出来ました。外国人ということを意識しない環境でプレーさせていただいたことがこういう結果になった」日本ツアーに参戦して3年。柔和な表情を崩さない人柄とゴルフへの真摯な姿勢。カタコトながら日本語も覚えて懸命に日本になじもうと努力してきたすべてがこの賞金王につながった。表彰式終了後には選手全員でキョンテを胴上げ。必要以上に高く空に舞い上がる手荒い祝福にツアーメンバーと賞金王の絆が見えた。