＜東建ホームメイトカップ　初日＞◇14日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)

　国内男子ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」が三重県にある東建多度カントリークラブ・名古屋で14日(木)開幕。今大会6年ぶりの参戦となる片山晋呉が復活の狼煙を上げた。

キム・キョンテ、マスターズでつかんだ自信と手ごたえ

　INスタートの片山は10番で幸先良くバーディを奪うと、12番パー5ではセカンドを8メートルにつけイーグルを奪取。その後も安定したプレーで17番、2番、7番とバーディを積み重ねこの日はノーボギーでフィニッシュ。6アンダーで同じくノーボギーで回った金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)と並んで首位タイで初日を終えた。

　ここ2年は全盛期の強さはなりを潜めていたが、今季は今まで以上に気合いが入っている。そのモチベーションの一つとなっているのが、片山にとって特別な舞台である「マスターズ」だ。出場することが出来なかった今年、「マスターズのメンバーから『お前は今どこにいるんだ？日本にいる場合じゃない。来年帰ってこい』というメールがきた」。その時、自分がテレビの前で観戦していることに違和感を覚えた。

　来年はあの舞台に戻る。「これまで2年は勝ちたい気持ちはありましたけど、今と比べたら無かったに等しい」長らく眠っていた日本ゴルフ界最強の男が勝利への飢えを取り戻した。