＜東建ホームメイトカップ　最終日＞◇17日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(7,081ヤード・パー71)

　国内男子ツアー初戦「東建ホームメイトカップ」の最終日。高山忠洋の逃げ切りで幕を閉じた今大会だが、最終日最後までトーナメントリーダーにプレッシャーをかけた片山晋呉のプレーが際立った。

遼、18番で魅せるもスコア落とし開幕戦3位フィニッシュ

　片山はスタートの1番をボギーとすると、3番パー3でもボギーを叩き序盤でスコアを落としてしまう。その後は思うようにチャンスを作れず前半はノーバーディ。優勝争いから脱落したかに見えた。しかし、「あまりにも流れが悪かったから気分転換にね」ハーフターンで前半かぶっていた黒のテンガロンハットから、白のテンガロンハットに替えると後半はまさに別人のようなプレーを披露する。

　12番パー5でアプローチをOKに寄せてこの日初バーディを奪うと、13番から最終18番まで毎ホールでピンに絡むショットを連発。14番で2つ目のバーディを奪った時には、首位の高山に2打差に迫り強烈なプレッシャーをかけた。しかし、勝負どころのパットが決まらない。17番では2メートルのイーグルチャンスを決めきれずバーディ止まり、最終18番もセカンドを3メートルにつけたが決めることが出来ず思わず顔を覆った。「(高山を)追い詰め切れなかったですね。17番、18番は入ったと思ったけど」と唇をかんだ片山だが、これは優勝から遠ざかっていたこの2年間とは確実に違う表情だ。

　「こういう感じで試合が出来るようになっているんで次から楽しみですね。久々にやっててこういう時間を日曜に過ごさなきゃと感じたね。何かグッとくるものがあった」今季中に片山の通算27勝目が見れそうだ。