＜日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯　2日目＞◇13日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(7,158ヤード・パー71)

　「ホッとしました」4度目の挑戦にしてようやく鬼門を突破した。国内男子メジャー初戦「日本プロゴルフ選手権大会 日清カップヌードル杯」の2日目。初日から1つスコアを落として迎えた石川遼の最終18番。残り約160ヤードのセカンドを1.5メートルにつけバーディフィニッシュを決めると両手を突き上げて喜びを爆発させた。このバーディでスコアをトータルイーブンパーとし、27位タイで今大会初の予選突破を果たした。

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　我慢のラウンドだった。3番パー3でボギーが先行すると、続く4番ではセカンドがバンカーに捕まり大目玉に。何とか脱出するも落ちた先は深いラフ。そこからのアプローチもミスしてダブルボギーとしてしまう。これには「あのダボで今年もダメなのかなと思いましたね」とさすがの石川も日本プロとの相性の悪さが頭をよぎった。しかし、5番、11番とバーディを取り返すと、13番、14番、15番では立て続けに訪れたピンチを執念のパーセーブ。「これだけバンカーや、30ヤードくらいに外して寄せワンは記憶にないですね。あの3ホールのパーは価値がある」自らリズムを作り出し最終18番のバーディに繋げてみせた。

　明日からは初の日本プロでの決勝ラウンド。「アメリカと日本は違えど初めての決勝ラウンドというのはオーガスタと同じですね。マスターズでは3日目に伸ばすことが出来なかったので、集中して戦って優勝出来るチャンスのある位置で最終日を回りたい」3日目に停滞したマスターズでの苦い教訓から、ムービングデーにその名の通りスコアを動かすゴルフをする。それは開幕から口にしている今季の課題の一つだ。

　「15番からの4ホールはイーブンでいければ上出来。400ヤードくらいのホールや、300ヤード台のホール、そういったホールでドライバーをフェアウェイに打てればセカンドはウェッジを持つことが出来る。そこでバーディを獲っていきたい」戦略は見えた。新兵器のマッスルバックのアイアンの精度も上向いている。あとは自分を信じて攻めていくのみだ。