＜〜全英への道〜ミズノオープン　3日目＞◇25日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(7,317ヤード・パー72)

　岡山県にあるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部を舞台に開催中の、国内男子ツアー「〜全英への道〜ミズノオープン」3日目。昨日、アイアンショットの不調などでスコアを3つ落とし19位タイに順位を落とした石川遼。しかし、この日は見事にショットを修正、猛チャージを見せた。

「石川遼1打速報」で全ストロークを振り返る

　石川は出だしの1番でバーディを奪取すると、前半でスコアを3つ伸ばして折り返す。10番ではわずか50cmのパーパットを決められずボギーとしたが、「自分の中で油断があった」と兜の緒を締めなおす。その後はパットが決まらない我慢のゴルフが続くが、迎えた13番。139ヤードのセカンド、ピッチングウェッジで放たれたボールはピン奥左の傾斜をするするとコロがり、そのままカップイン。チップインイーグルを奪取する。

　難関の16番パー3では4メートルの長いパーパットを残しピンチを迎えるが、「ここで外したら優勝争いには加われない」と気合のパッティングでパーをセーブ。そして、最終18番パー5では2オンに成功すると4メートルのイーグルパットをねじ込み2つ目のイーグルを奪取。大きなガッツポーズでこの日のラウンドを締めくくった。

　石川は2イーグル、3バーディ、1ボギーとスコアを6つ伸ばし、19位タイから一気に2打差3位タイに浮上。明日の最終日は、首位の金庚泰(キム・キョンテ)らと最終組でのラウンドとなった。石川はキョンテと同組だとスコアを崩す傾向にあるが、「キョンテの隙のないゴルフを見ると、自分が隙だらけに感じてしまっていた。でも、今の自分は違うと思う」。明日は自分の成長した証をゴルフファンに見せるまたとないチャンス。キョンテを破り、今季初優勝を挙げることができるか。