日本オープンゴルフ選手権　3日目◇15日◇鷹之台カンツリー倶楽部(7,061ヤード・パー71)＞

　千葉県にある鷹之台カンツリー倶楽部で開催されている、国内男子メジャー「日本オープンゴルフ選手権」の3日目。3位スタートの佐藤信人がスコアを3つ伸ばし、トータル6アンダーでホールアウト。9年ぶりの優勝に王手をかけた。

遼、パットに「しまりがない」27位タイに後退

　ツアー通算9勝を挙げているが、ここまでの9年間は腰痛やイップスに悩まされた佐藤。だが、「ここ数年、手が動かなかったが不思議な日」と語るように13番、15番、17番などで難しいパットをねじ込んだ。「後半はいいパットが気持ち悪いぐらい入った。自分では細かくラインを読んでいる感覚はないではない。なんとなく打ってみたら入った」これまで器具を使って練習したこともあったが、今ではそれをやめて感覚重視のパッティングを実践している。

　02年には谷口徹、片山晋呉らと賞金王争いを演じたこともある佐藤だが、さすがにこの日は「風吹いてるし大丈夫かな、中止にならないかな」と思っていたが、いざコースに立つと「こんな舞台でプレーでできるなんて嬉しい」と喜びもかみ締めている。

　鷹之台カンツリー倶楽部は実家から20分の距離。「ここは思いっきり地元なので、知り合いや子供のころの同級生とかたくさん見かけた。今回は実家に泊まっているけど、そういう見えない力、応援が大きいのかな」と感謝の言葉も口にした。