<ダンロップフェニックストーナメント 最終日◇20日◇フェニックスカントリークラブ(7,010ヤード・パー71)>
国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」。首位と4打差からスタートした武藤俊憲が最終日9バーディ・1ボギーと大爆発。8つスコアを伸ばし、逆転で2年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。
武藤俊憲の今季成績
ようやく止まっていた時間が動き出した。愛知CCで開催された昨年の「日本オープン」。首位の金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)と1打差で迎えた最終ホール、武藤のバーディパットはカップを大きくオーバー。そこで、17ホール懸命につないできた緊張の糸がプツリと切れた。大観衆が見守る中でまさかの4パット。焦点の合わない目を宙に漂わせる武藤にギャラリーからはざわめきすら起こった。それ以来、たびたび優勝争いに絡むものの、勝利を逃し続け、今季も終盤まで未勝利で来てしまった。しかし、今大会でついに厚い壁をぶち破ってみせた。
「あの日本オープン、そして今年もあと1歩が出なかった。でも、今日は2歩も3歩も前に出ましたね」。その2歩目、3歩目に必要だったのは、“忘れていたもの”と“忘れなくてもいいこと”だった。
“忘れていたもの”は自分のスイング。練習日に武藤のスイングを見ていた青木功が「もっとクラブをスムーズに振れ。お前の良いところはスムーズに振ってコントロールできるところだろ」と手取り足取り熱血指導。ボールが散らばるあまり小手先でコントロールしようとしていた武藤に、“飛んで曲がらない”と評された本来のスイングを思い出させた。「色々自分でやっていく中で“忘れていた”ものでしたね」と開眼した武藤は、この日も「今日もクラブをスムーズに前に出していくだけだった」とバーディチャンスを演出。ほとんどが2メートル以内という、ショットメーカーらしい爆発劇を見せつけた。
国内男子ツアー「ダンロップフェニックス」。首位と4打差からスタートした武藤俊憲が最終日9バーディ・1ボギーと大爆発。8つスコアを伸ばし、逆転で2年ぶりのツアー通算4勝目を挙げた。
武藤俊憲の今季成績
ようやく止まっていた時間が動き出した。愛知CCで開催された昨年の「日本オープン」。首位の金庚泰(キム・キョンテ)(韓国)と1打差で迎えた最終ホール、武藤のバーディパットはカップを大きくオーバー。そこで、17ホール懸命につないできた緊張の糸がプツリと切れた。大観衆が見守る中でまさかの4パット。焦点の合わない目を宙に漂わせる武藤にギャラリーからはざわめきすら起こった。それ以来、たびたび優勝争いに絡むものの、勝利を逃し続け、今季も終盤まで未勝利で来てしまった。しかし、今大会でついに厚い壁をぶち破ってみせた。
「あの日本オープン、そして今年もあと1歩が出なかった。でも、今日は2歩も3歩も前に出ましたね」。その2歩目、3歩目に必要だったのは、“忘れていたもの”と“忘れなくてもいいこと”だった。
“忘れていたもの”は自分のスイング。練習日に武藤のスイングを見ていた青木功が「もっとクラブをスムーズに振れ。お前の良いところはスムーズに振ってコントロールできるところだろ」と手取り足取り熱血指導。ボールが散らばるあまり小手先でコントロールしようとしていた武藤に、“飛んで曲がらない”と評された本来のスイングを思い出させた。「色々自分でやっていく中で“忘れていた”ものでしたね」と開眼した武藤は、この日も「今日もクラブをスムーズに前に出していくだけだった」とバーディチャンスを演出。ほとんどが2メートル以内という、ショットメーカーらしい爆発劇を見せつけた。