ブレない心を持ち自分を信じるためには、「まず己を知らなければならない」というのは、片山晋呉や石川遼、渋野日向子のキャディを務めてきた佐藤賢和氏。「強い選手には強い選手なりにウィークポイントがあって、それをちゃんと自分でわかっている。例えば、『3パットばっかりでパターが課題です』という選手が、実はショットがバラバラでグリーンの端に乗っているだけかもしれない。本当はパットではなくショットが課題ということもあります。将来有望な選手はそこに気づけています」。
自分のことは自分が一番わかっているようで、気づけないことも多い。そんなゴルファーはどうしたらいいのだろうか。「周りの人とか、みんなだったらお父さんやお母さん、教えてもらっているコーチに、自分のどこがダメなのかを聞いて、自分に返してみる。そうやって自分を見つけていくことが、強い選手になる近道なのかなって思います」と、佐藤氏はジュニアゴルファーたちにアドバイスを送る。佐藤氏は東北福祉大学ゴルフ部では宮里優作、岩田寛と同学年で、プレーヤーとしての目線も持つ。
■全部が上手くなくても、『これなら絶対勝てる』武器を持っている
「佐藤キャディがいったように、強い選手は自分のウィークポイントとストロングポイントをすごくわかっている」というのは小山内護や谷原秀人、Y・E・ヤン(韓国)などキャディを務めてきた串田雅美氏。「小田孔明さんが賞金王を獲った2014年に、タイランドオープンで担いだんですけど、孔明さんはロブショットが打てないんですよ。ロブを打たなきゃいけない状況でも必ずワンクッションで寄せていく。だからロブショットが打てなくても賞金王になれるんです」。
14年の小田孔明は『ドライビングディスタンス』9位の飛距離と、『パーオン率』3位のアイアンのライン出しショットを武器に、シーズン2勝を挙げて賞金王に輝いた。『平均ストローク』は1位、『パーキープ率』は6位と、ロブショットが打てなくても、ボギーはほとんど打っていない。
「全部が上手くても優勝できないし、逆にいうと全部が上手くなくても優勝できる。自分の実力を見極めて足りない部分を伸ばすのは当たり前のことですけど、それ以上に自分が勝負できる武器を磨いたほうが僕はいいと思います。『これなら絶対勝てる』というスキルがあれば、ほかの部分が並以下でも勝負できるんです」(串田氏)
自分のことは自分が一番わかっているようで、気づけないことも多い。そんなゴルファーはどうしたらいいのだろうか。「周りの人とか、みんなだったらお父さんやお母さん、教えてもらっているコーチに、自分のどこがダメなのかを聞いて、自分に返してみる。そうやって自分を見つけていくことが、強い選手になる近道なのかなって思います」と、佐藤氏はジュニアゴルファーたちにアドバイスを送る。佐藤氏は東北福祉大学ゴルフ部では宮里優作、岩田寛と同学年で、プレーヤーとしての目線も持つ。
■全部が上手くなくても、『これなら絶対勝てる』武器を持っている
「佐藤キャディがいったように、強い選手は自分のウィークポイントとストロングポイントをすごくわかっている」というのは小山内護や谷原秀人、Y・E・ヤン(韓国)などキャディを務めてきた串田雅美氏。「小田孔明さんが賞金王を獲った2014年に、タイランドオープンで担いだんですけど、孔明さんはロブショットが打てないんですよ。ロブを打たなきゃいけない状況でも必ずワンクッションで寄せていく。だからロブショットが打てなくても賞金王になれるんです」。
14年の小田孔明は『ドライビングディスタンス』9位の飛距離と、『パーオン率』3位のアイアンのライン出しショットを武器に、シーズン2勝を挙げて賞金王に輝いた。『平均ストローク』は1位、『パーキープ率』は6位と、ロブショットが打てなくても、ボギーはほとんど打っていない。
「全部が上手くても優勝できないし、逆にいうと全部が上手くなくても優勝できる。自分の実力を見極めて足りない部分を伸ばすのは当たり前のことですけど、それ以上に自分が勝負できる武器を磨いたほうが僕はいいと思います。『これなら絶対勝てる』というスキルがあれば、ほかの部分が並以下でも勝負できるんです」(串田氏)