＜サン・クロレラ クラシック　最終日◇29日◇小樽カントリー倶楽部(7,471ヤード・パー72)＞

　国内男子ツアー「サン・クロレラ クラシック」の最終日。トータル14アンダーの単独首位からスタートした塚田好宣は、1つスコアを落としトータル13アンダーでホールアウト。ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)に2打及ばずツアー初優勝はならなかった。

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　バーディならまだプレーオフの望みを残す最終18番。しかし、先に打ったジョーンズのバーディパットがカップに消えると同時に、最後のバーディパットを打つことなく塚田の逆転の可能性も消滅。「1ショット、1パットでいこうと気合い入っていましたけど、BJ(ジョーンズ)が先に入れてしまった。ああ、終わっちゃったなと」。死力を尽くした最終日は、あっけない幕切れとなった。

　序盤からボギーが先行する展開にもすぐにバーディを取り返し、優勝争いから脱落することはなかった。しかし、終盤に決定打を欠き2位タイフィニッシュ。「何かが足りなかったんでしょうね。気持ちなのか、技術なのか」。足りないものは何だったのか、それはわからないままに18ホールは終わった。

　同組で逆転を許したジョーンズからは「よく頑張ったな。でも、そんなに簡単には勝てないんだ」と声をかけられた。それは、ツアー12勝目を挙げた猛者にとっても、初優勝を目指す塚田にとっても同じことだ。優勝に何が足りなかったのか。その答えは、初優勝を挙げたあとに見つかるはずだ。