＜三井住友VISA太平洋マスターズ　3日目◇10日◇太平洋クラブ 御殿場コース(7,246ヤード・パー72)＞

　国内男子ツアー「三井住友VISA太平洋マスターズ」の3日目。昨年大会覇者のアマチュア松山英樹がようやく目を覚ました。

中嶋常幸、松山英樹の向こうに「“世界”が見えた」

　松山は4番パー3でバーディを先行させると、6番からは連続バーディを奪取。難関9番ではボギーとしたものの、ハーフターンしてからも4つのバーディを奪いホールアウト。この日は7バーディ・1ボギー、この日のベストスコア66をマーク。トータル8アンダーで、昨日の27位タイから首位の石川遼と3打差の7位まで順位を上げた。

　「久しぶりにたくさんバーディを獲れてパッティングも大きなミスがなく、ショットもあまり安定はしていなかったけど距離感が合って、すごい良いスコアがでました」とこの日のラウンドを振り返った松山。連覇を狙える位置まで順位を上げたが、「ずっと不安を持ちながらのラウンド。左右に曲がるよりも気持ち悪い。ちゃんと距離を出したいです」とショットにはまだ不安が残る。明日までに修正するのは難しそうだが、「今日のようないい流れでやっていければ、明日もおのずと結果になってくると思う」と前向きに話した。

　松山の狙いはあくまで優勝。アマチュアでのツアー2勝目、連覇。規格外のスーパーアマが最後まで晩秋の御殿場をアツく盛り上げる。