だが、華やかな舞台から離れても諦めずに前に進み続けていた。「今出ても通用しない」とツアーの推薦や予選会はすべて断り、進学した日本大学は中退したものの、4年時にはアメリカとタイなど海外に渡ってミニツアーで腕を磨くなど、独自の道を歩み始める。帰国後も日本の競技に数多く出場し年間40〜50試合を戦う日々。注目を集めたジュニア時代から比べれば決して恵まれた環境ではないが、「1日競技、2日競技もありますけど、自分は試合の中で良くしていきたい。試合でしか出ないミスもあるので試合に出続けるのがベスト」と実戦の場を求めてどん欲にどこにでも出向いた。
プロ転向は2013年。昨年は初めて最終予選会に進んで60位に入るなど地道な努力が実を結び、今季は下部チャレンジトーナメントをメインに戦うチャンスを得た。ここ数年は体に痛みもなく、気持ちも前向きになってきた。今大会も「初めて」という予選会をクリアして2014年以来の本戦へコマを進めた。「やっぱりツアーはいいですね」と久々の景色はさらに気持ちを明るくする。
この日のゴルフは「内容的にはひどい。ティショットは曲がるし、ほとんどのセカンドはラフから打ったけど乗ったところでバーディを決めることができた」とまだまだ評価することはできないが、表情には充実感が漂う。「中学生のころとかは何も考えていなかったけど、今は考えることだらけ」と笑ったが、苦しみも悲しみも乗り越えた元天才少年がたくましいプロゴルファーとしてそこにいた。
プロ転向は2013年。昨年は初めて最終予選会に進んで60位に入るなど地道な努力が実を結び、今季は下部チャレンジトーナメントをメインに戦うチャンスを得た。ここ数年は体に痛みもなく、気持ちも前向きになってきた。今大会も「初めて」という予選会をクリアして2014年以来の本戦へコマを進めた。「やっぱりツアーはいいですね」と久々の景色はさらに気持ちを明るくする。
この日のゴルフは「内容的にはひどい。ティショットは曲がるし、ほとんどのセカンドはラフから打ったけど乗ったところでバーディを決めることができた」とまだまだ評価することはできないが、表情には充実感が漂う。「中学生のころとかは何も考えていなかったけど、今は考えることだらけ」と笑ったが、苦しみも悲しみも乗り越えた元天才少年がたくましいプロゴルファーとしてそこにいた。