「いい感じでショットができて、その余韻に浸ってボーッと打球を追っていたら、カップにカコンと消えるのが見えました。まぁ、ものすごく気持ちよかったです(薗田)」。
16番ホールを迎えた時点では3オーバー。「最近、調子は決して悪くはないのに、ショットがかみ合わずに思うようなゴルフができていませんでした。今日もバックナインでバーディが取れなくて気分がよくなかったんですが、あの1打はピン方向にうまく打てて、打った瞬間から気持ちよかったんですよね。これがいいきっかけになって、調子が上向いてくれるとうれしいです」。
フジサンケイクラシックといえば、思い出されるのが2010年。薗田は石川遼と4ホールにわたるプレーオフの末に惜敗したが、その本戦中、バンカーからホームランしたボールが偶然テレビ中継のブースを直撃してグリーンに跳ね返ってきたり、ラフからのアプローチがピンフラッグにくるりと包まれて真下に落ちる、いわゆる“旗包み”のミラクルショットでギャラリーを湧かせていた。今日のミラクルショットも、上位進出のために、ぜひとも生かしたい。
「そうですね、せっかく1オーバーで初日を終えられたのですから。複数均等割りの可能性? あぁ、もう全然いいですよ。副賞のお金よりも、欲しいのは優勝のタイトルですから」という薗田。2010年の悔しさは忘れていない。そのときの借りを返すにも絶好のチャンスだ。
16番ホールグリーン、手前から31ヤード、右から6ヤードのピン位置に決めた今大会のコースセッティングアドバイザー、細川和彦に薗田のホールインワンの感想を求めると「ゼネラルプロデューサーの戸張捷さんとも話したんですが、あのピン位置に対して果敢に攻めたご褒美ですね」とのことだった。
文・伊藤昇市
16番ホールを迎えた時点では3オーバー。「最近、調子は決して悪くはないのに、ショットがかみ合わずに思うようなゴルフができていませんでした。今日もバックナインでバーディが取れなくて気分がよくなかったんですが、あの1打はピン方向にうまく打てて、打った瞬間から気持ちよかったんですよね。これがいいきっかけになって、調子が上向いてくれるとうれしいです」。
フジサンケイクラシックといえば、思い出されるのが2010年。薗田は石川遼と4ホールにわたるプレーオフの末に惜敗したが、その本戦中、バンカーからホームランしたボールが偶然テレビ中継のブースを直撃してグリーンに跳ね返ってきたり、ラフからのアプローチがピンフラッグにくるりと包まれて真下に落ちる、いわゆる“旗包み”のミラクルショットでギャラリーを湧かせていた。今日のミラクルショットも、上位進出のために、ぜひとも生かしたい。
「そうですね、せっかく1オーバーで初日を終えられたのですから。複数均等割りの可能性? あぁ、もう全然いいですよ。副賞のお金よりも、欲しいのは優勝のタイトルですから」という薗田。2010年の悔しさは忘れていない。そのときの借りを返すにも絶好のチャンスだ。
16番ホールグリーン、手前から31ヤード、右から6ヤードのピン位置に決めた今大会のコースセッティングアドバイザー、細川和彦に薗田のホールインワンの感想を求めると「ゼネラルプロデューサーの戸張捷さんとも話したんですが、あのピン位置に対して果敢に攻めたご褒美ですね」とのことだった。
文・伊藤昇市