今回のセッティングでは、ドライバーとウッドのシャフトがSフレックスなことも“クーチャーらしさ”が表れている。通常、男子プロでは硬いXやXXフレックスを使用する選手が多いものだが、Sフレックスを使用する理由をクーチャーと一緒に来日したトッド・クルム氏はこう語る。
「あのシャフト(Diamana Tensei60)はウェイスト・マネージメント(2月の米ツアー)から使っているんだ。なぜSフレックスかって?単純だよ、そのほうがテストの結果が良かったから。飛距離も、安定性もね」
会見では「一番重視するのは安定性だ」と話していたクーチャー。身長193センチの巨漢だが、「ドライバーのヘッドスピードは46、7m/sで、今回練習日に計測したジャンボ尾崎選手とほぼ同じでした」とブリヂストンのスタッフは明かしていた。70歳のレジェンドと同じヘッドスピードだと言う。
弾道の安定を得るため、力まず無理せず、やさしいスペックでコントロール性を最重要視する。この哲学はすべてに貫かれており、57度と64度もSフレックス。「この2本はフルスイングはしない、ほぼハーフスイングだけだから」とのこと。
規格外の飛ばし屋がひしめくPGAツアー。クーチャーは、使い慣れた道具を制御し切り、技でトップクラスと渡り合う。その堅実かつ、職人気質なスタイルが日本の老舗メーカーと響き合うのかもしれない。予選を同組で回る石川遼、宮里優作は、自分たちより飛ばないテクニシャンを前に、どんなことを感じるだろうか。
「あのシャフト(Diamana Tensei60)はウェイスト・マネージメント(2月の米ツアー)から使っているんだ。なぜSフレックスかって?単純だよ、そのほうがテストの結果が良かったから。飛距離も、安定性もね」
会見では「一番重視するのは安定性だ」と話していたクーチャー。身長193センチの巨漢だが、「ドライバーのヘッドスピードは46、7m/sで、今回練習日に計測したジャンボ尾崎選手とほぼ同じでした」とブリヂストンのスタッフは明かしていた。70歳のレジェンドと同じヘッドスピードだと言う。
弾道の安定を得るため、力まず無理せず、やさしいスペックでコントロール性を最重要視する。この哲学はすべてに貫かれており、57度と64度もSフレックス。「この2本はフルスイングはしない、ほぼハーフスイングだけだから」とのこと。
規格外の飛ばし屋がひしめくPGAツアー。クーチャーは、使い慣れた道具を制御し切り、技でトップクラスと渡り合う。その堅実かつ、職人気質なスタイルが日本の老舗メーカーと響き合うのかもしれない。予選を同組で回る石川遼、宮里優作は、自分たちより飛ばないテクニシャンを前に、どんなことを感じるだろうか。