焦らず騒がず、虎視眈々と久保田の背中を追い続ける。すると、その予想通り後半、ダブルボギーを2度たたくなど久保田のゴルフが乱れはじめる。そして、その隙を時松は逃さなかった。14番では、最終組の3人が首位を並走するデッドヒート。そして勝負を決める15番パー5に入った。
刻んで3打目をフェアウェイ残り90ヤードの位置に置くと、そこで時松はサンドウェッジを握った。「多分、気合が入っていたんでしょうね。普段は90ヤードも飛ばないので」という会心のショットをピン1.5メートルにつけた。しっかりとバーディを奪い、単独首位に立つと、最後までその座を守り続けた。
オフには、体力強化に向けた走り込みを敢行。「福岡に住んでいるので、一緒に合宿をしてくれる人もいない。こぢんまりと」というロードワークで下半身を鍛えぬいた。「ビッグトーナメントや試合が集中する秋口に疲れが出る」と、これまでに感じた弱点を克服しながら、今シーズンを戦っている。
また、この激勝には、谷口徹とのこんな約束もあった。「朝、谷口さんに『久保田君に負けたら、丸刈り』っていわれて。今平さんもいわれていたみたいです(笑)」というレジェンドからの言葉も発奮材料とした。
「今季の目標は3ツアーズに出ることです。普段戦っている男子ツアーのメンバーとチームで戦いたい」と、 各ツアー(国内男子、国内女子、国内シニア)の賞金ランキング上位3名と推薦選手3名1チームによるツアー対抗戦出場に照準を合わせ、今後は戦う。激闘を制した経験が、時松を男子プロの顔へと押し上げる。(文・間宮輝憲)
刻んで3打目をフェアウェイ残り90ヤードの位置に置くと、そこで時松はサンドウェッジを握った。「多分、気合が入っていたんでしょうね。普段は90ヤードも飛ばないので」という会心のショットをピン1.5メートルにつけた。しっかりとバーディを奪い、単独首位に立つと、最後までその座を守り続けた。
オフには、体力強化に向けた走り込みを敢行。「福岡に住んでいるので、一緒に合宿をしてくれる人もいない。こぢんまりと」というロードワークで下半身を鍛えぬいた。「ビッグトーナメントや試合が集中する秋口に疲れが出る」と、これまでに感じた弱点を克服しながら、今シーズンを戦っている。
また、この激勝には、谷口徹とのこんな約束もあった。「朝、谷口さんに『久保田君に負けたら、丸刈り』っていわれて。今平さんもいわれていたみたいです(笑)」というレジェンドからの言葉も発奮材料とした。
「今季の目標は3ツアーズに出ることです。普段戦っている男子ツアーのメンバーとチームで戦いたい」と、 各ツアー(国内男子、国内女子、国内シニア)の賞金ランキング上位3名と推薦選手3名1チームによるツアー対抗戦出場に照準を合わせ、今後は戦う。激闘を制した経験が、時松を男子プロの顔へと押し上げる。(文・間宮輝憲)