しかし9月の「マンシングウェアレディース」から、試合中に薬の服用を止めた。すると今季2度目のトップ10入りとなる10位という結果があらわれた。その変化について武井コーチは、「下半身がしっかりと耐えられるようになりました。それは右足内側のスパイクピンが2、3試合でとれてしまうほど。それだけ、踏み込みがしっかりしてきました」と、ささきがもつ潜在能力について言及した。
またこの2年の間にはスイングにも変化が生じていた。ささきは「高校時代は、とにかく飛ばすことを考えたスイングをしていました。でもプロになって徐々に方向性を求めるがゆえに、縮こまったスイングになってしまって」と、安全性を求めたことが、結果としていい方向に転がっていかなかったことを明かす。
そこでコーチと2人3脚、“らしさ”を取り戻すため汗を流してきた。「前半戦の間に体幹を意識し、腕の長さを変えないで、彼女がもともと持っている武器を生かしながらスイングするよう徹底しました。後半戦に入る頃には、上半身がかたまってきたので、今はお腹から下半身の動きを重点的に意識した練習を行っています」(武井氏)。
そうすることで、スイングアークが大きく、体を回しきるスイングに、クラブコントロールがともない安定感が増した。加えてボールをすくってしまう悪クセも修正。「あと5ヤードほど飛距離も伸びていきますよ」と、コーチも今後の進化も見据えている。
もともと3か年計画での“完成”を目指して取り組んできた2人。しかし「反復練習などをしても、その習得が早い」というささきの能力もあって、計画1年目にして優勝という結果をたぐり寄せた。ちなみに現在の完成度は「まだ35%」。潜在能力に惚れ込んでいるのは、その話を聞くだけで十分に伝わってきた。
まだ22歳。今後さらなる活躍を期待される選手の一人にとって、今回の優勝がもたらした意味はとても大きい。(文・間宮輝憲)
またこの2年の間にはスイングにも変化が生じていた。ささきは「高校時代は、とにかく飛ばすことを考えたスイングをしていました。でもプロになって徐々に方向性を求めるがゆえに、縮こまったスイングになってしまって」と、安全性を求めたことが、結果としていい方向に転がっていかなかったことを明かす。
そこでコーチと2人3脚、“らしさ”を取り戻すため汗を流してきた。「前半戦の間に体幹を意識し、腕の長さを変えないで、彼女がもともと持っている武器を生かしながらスイングするよう徹底しました。後半戦に入る頃には、上半身がかたまってきたので、今はお腹から下半身の動きを重点的に意識した練習を行っています」(武井氏)。
そうすることで、スイングアークが大きく、体を回しきるスイングに、クラブコントロールがともない安定感が増した。加えてボールをすくってしまう悪クセも修正。「あと5ヤードほど飛距離も伸びていきますよ」と、コーチも今後の進化も見据えている。
もともと3か年計画での“完成”を目指して取り組んできた2人。しかし「反復練習などをしても、その習得が早い」というささきの能力もあって、計画1年目にして優勝という結果をたぐり寄せた。ちなみに現在の完成度は「まだ35%」。潜在能力に惚れ込んでいるのは、その話を聞くだけで十分に伝わってきた。
まだ22歳。今後さらなる活躍を期待される選手の一人にとって、今回の優勝がもたらした意味はとても大きい。(文・間宮輝憲)