実はこれ、比菜ちゃんに言っているフリをして、自分に言い聞かせています。私もそうだから（笑）自分になんでその思考がなかったのかなって。なんか、シーズンの後半で疲れてくるってなるなら、思い切って2試合連続で休んじゃう、とかイレギュラーというか今までにない感じのことをしてもすごいいいんじゃないかなーって今は思うよ。でも、ずっと出ている同い年の子多いですもんね。小祝さんとか全試合出ているし…。比菜ちゃんはわりとちゃんと休み取る方だなと思うけど、それでもやっぱりそういうのはある？

新垣：そうですね。同級生の子とかって全然休まなくて。だから休むのが罪悪感と思っちゃっているんです。休んでいても、「みんなは試合をやっているのに」という気持ちが常にあって。でも、休みの時はしっかり、ゴルフを考えない日もちゃんと設けたいんですよね。

諸見里：同級生があれだけ活躍していたら、誰かしらが毎週テレビに映っているから余計にそう感じると思う。でも、その中でも自分は自分だからさ。今年は自分が一番うまくいく環境やスケジュールとかを探すシーズンにしたら楽しいかもね。例えば1週間休みのときに、一回もクラブ握らないで次の試合に行ってみようだとか。次の休みでは毎日30分だけ練習して、もうそれ以外は何もしない、とかね。そしたらどうなるんだろう？自分を知るっていうのもすごく楽しいかもね。

新垣：それやってみたいです！諸見里さんは同い年に（上田）桃子さんがいらっしゃいますが、同じように「桃子さんがやっているのに自分は休んでいていいのかな」みたいな気持ちになったことはありますか？

諸見里：私もどうしても人と比べてしまうことが多かったので、桃子とかが頑張っている姿を間近で見ていると、「私もやらなきゃな！」って奮い立たせてもらえるところもあった。でも、そういう時もあれば、自分の体調だったりとか、気持ちの面で乗り気じゃない時はやっぱり焦りに変わってしまう。「桃子がこんなに頑張っているけど、私はなんで頑張れてないんだろう」みたいな。そういう時はすごく苦しかった。ただ、“人と比べない”ということを、私はすごく意識した。自分は自分だし、自分に合った何かっていうのが絶対あるから、それを探すのがすごく大事。そう思ったら、楽になった。

だから自分がやりたいことを見つける。それでも本当に気持ちが乗らないんだったら、私はもう短い時間だけただ集中する。でも、それが調子がいい時とか楽しい時になると一日中練習していても楽しいよね？「パターやろう！アプローチやろう！あ、バンカーもこの間失敗したからやろう！」みたいなね。そういう時も絶対ある。気持ちの起伏は絶対にあるから、人と比べないで自分のタイミングで頑張るようにしてほしいな。