もちろん「目に見えない敵なので100%(防げるわけ)ではない。どこで罹るかは分からないし、気を付けていても罹る場合もある」という前提は理解している。そのうえで半田会長は、「いくら言っても(独自の感染防止策など)実証を示さないといけない。チャレンジすることが大事」という覚悟で、実施に踏み切った。
「政府のガイドラインだけで感染が防げるなら、とっくに(感染者は)減っているはず。それ以上の研究をもっとやればいい。今はありきたりの対応で、(感染リスクを)恐れてばかり。もっとそれぞれが研究していけばプロアマもできるし、観客も入れられる。そこは歯がゆいですね」。ツアー会場に再びギャラリーの歓声が響くことを待ち望んでいるからこその、挑戦だった。
活況を呈している女子のレギュラーツアーは、土日ともなると1万人のギャラリーが来場する大会もあり、観客の規模は今回のチャリティマッチの10倍、20倍にも膨れ上がる。今回成功したからといって、すぐに他でも実践…とはならないのが現在の流れだろう。
例えば、観戦エリアを設けることで、そこに多くの人が集中してしまうケースは想像に難くない。かといって、これまで通りの観戦を許せば、今度はスタッフの目も行き届かなくなる。入場時も、来場者が多ければ多いほど検温などに手間取って混雑につながることも想定できる。入場数の制限や入場エリアを限定するなどの対応策がその第一歩になるのだろうが、自由に会場を歩き回り観戦する競技ゆえにクリアしないといけない問題も出てくるだろう。
それでも、今回ギャラリー入場可の大会を実施したことは、今後“日常”を取り戻すうえでの大きな指標になるはず。大会に出場した大山志保は、「今年はギャラリーの前でプレーできるとは思っていなかった。私たちはみなさんの前でいいプレーを見せたいという気持ちが結果につながる」という実感を口にしていた。
観戦スタイルの違いはあれど、他のプロスポーツでも観客を入れる流れは進んでいる。ゴルフ界でも、しかるべきタイミングを迎えた時に、すぐに最善策を採ることができるよう議論を続けていくことが重要になりそうだ。半田会長の“後にどんどん続くように”という思いが、いつ、どのような形で実を結ぶのか? それも見届けていきたい。
「政府のガイドラインだけで感染が防げるなら、とっくに(感染者は)減っているはず。それ以上の研究をもっとやればいい。今はありきたりの対応で、(感染リスクを)恐れてばかり。もっとそれぞれが研究していけばプロアマもできるし、観客も入れられる。そこは歯がゆいですね」。ツアー会場に再びギャラリーの歓声が響くことを待ち望んでいるからこその、挑戦だった。
活況を呈している女子のレギュラーツアーは、土日ともなると1万人のギャラリーが来場する大会もあり、観客の規模は今回のチャリティマッチの10倍、20倍にも膨れ上がる。今回成功したからといって、すぐに他でも実践…とはならないのが現在の流れだろう。
例えば、観戦エリアを設けることで、そこに多くの人が集中してしまうケースは想像に難くない。かといって、これまで通りの観戦を許せば、今度はスタッフの目も行き届かなくなる。入場時も、来場者が多ければ多いほど検温などに手間取って混雑につながることも想定できる。入場数の制限や入場エリアを限定するなどの対応策がその第一歩になるのだろうが、自由に会場を歩き回り観戦する競技ゆえにクリアしないといけない問題も出てくるだろう。
それでも、今回ギャラリー入場可の大会を実施したことは、今後“日常”を取り戻すうえでの大きな指標になるはず。大会に出場した大山志保は、「今年はギャラリーの前でプレーできるとは思っていなかった。私たちはみなさんの前でいいプレーを見せたいという気持ちが結果につながる」という実感を口にしていた。
観戦スタイルの違いはあれど、他のプロスポーツでも観客を入れる流れは進んでいる。ゴルフ界でも、しかるべきタイミングを迎えた時に、すぐに最善策を採ることができるよう議論を続けていくことが重要になりそうだ。半田会長の“後にどんどん続くように”という思いが、いつ、どのような形で実を結ぶのか? それも見届けていきたい。