デスクT：「鼻息が荒いな。とにかく、3週連続狙ってるんだろ？　そろそろ聞かせてもらおうか？」

記者A：「よく聞いてくれました。さて、今大会はサーキットトーナメントで毎年会場を変えて行われるため、コースによって戦い方、強い選手も大きく変わります。昨年の畑岡奈紗がトータル18アンダー、一昨年の申ジエがトータル16アンダーと近年はスコアが出る傾向にあるとみていいでしょう。それぞれ2位とは8打差と9打差という事実はさておき、それだけではなかなかヒントとはいえません」

デスクT：「スコアの伸ばし合い、つまりバーディが獲れる選手。そういうことになるのだろうけどさ、『それは毎週のことだろ』ってまたつっこみが入るよ？」

記者A：「はい。そんな単純な理由で予想するなんてことはありません。今大会には直近5年の優勝者全員に当てはまるとても頼もしいデータがあるのをご存じですか？　それが直近2試合連続でトップ10に入っていた（畑岡は米ツアー）選手が勝つということ！」

デスクT：「なるほど。となると、なんとなく予想はつくけど…」

記者A：「とくれば予想も簡単。該当者はただ一人。小祝さくらです。その直近2試合はご存知の通り2位と1位と文句なし！　疲れは心配ですが…、指示する辻村コーチいわく『よく食べ、よく練習し、よく寝る』。夏バテ知らずの彼女なら大丈夫でしょう！」