＜マスターズGCレディース　最終日◇23日◇マスターズゴルフ倶楽部(6,458ヤード・パー72)＞

　兵庫県にあるマスターズゴルフ倶楽部で開催された、国内女子ツアー「マスターズGCレディース」の最終日。トータル7アンダーでホールアウトした大山志保とポーラ・クリーマー(米国)がプレーオフに突入。3ホール目で勝負を決めた大山志保が、3年ぶりの勝利を挙げた。

　首位とは2打差の5位タイでスタートした大山は、1番で幸先良くバーディを奪うと4番でもバーディ奪取に成功。6番をボギーとするも7番ですぐにバーディを奪い、首位に立っていた馬場ゆかりと1打差で前半を折り返した。

　後半に入ると、ポーラ・クリーマー(米国)がチャージをかけ単独首位に浮上。1打リードでホールアウトしていたが、2つスコアを伸ばしていた大山は、最終18番で約12メートルのバーディパットをねじ込み、土壇場でプレーオフに持ち込んだ。

　プレーオフ1ホール目、2ホール目は両選手ともパー。3ホール目のティショットでクリーマーがフェアウェイをキープしたのに対し、大山のティショットは右の林方向へ。しかし、ボールはギャラリーにあたりフェアウェイに。運にも味方された大山はこのチャンスをモノにし、残り158ヤードのセカンドをピン手前3メートルにつける。クリーマーはセカンドでグリーンを外し嫌なパーパットを残すが、大山が先にバーディパットをねじ込み、08年の今大会以来となるツアー通算12勝目を挙げた。

　大山は「本当に嬉しいことでいっぱい。今まで生きてきた人生の中で1番幸せなぐらい嬉しいです」とコメント。左ヒジを痛め、思うようにゴルフができないつらい時期もあったが、見事に乗り越え復活をアピールした。