＜LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ　最終日◇27日◇宮崎カントリークラブ6,482ヤード・パー72＞

　宮崎カントリークラブで開催された、国内女子ツアー最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」の最終日。初日から首位の全美貞(ジョン・ミジョン)(韓国)が、4バーディ・3ボギーとスコアを1つ伸ばしトータル8アンダーでフィニッシュ。今季初優勝を最終戦のメジャーの舞台で挙げた。

全美貞の今季成績

　08年大会、全は最終日で首位に立ち、優勝目前のところまで来ていたが、終盤の17番でボギー。さらには18番でダブルボギーを叩き、古閑美保に逆転優勝を許してしまった。

　この日も前半は1バーディ・1ボギーとスコアを伸ばせない苦しい展開。後半は13番でバーディを奪うも、直後の14番ですぐにボギーを叩いてしまう。だが「1回やったから、2回目はダメだと自分に負けないようにやりました」嫌な記憶が蘇りそうになった17番では、セカンドを2メートルにつけてバーディ奪取。18番もパーで締めて3年前のリベンジを果たした。

　「いろんな思い出のあるコースなので、今まで苦しかった。でも、今日の優勝で嬉しさは倍になりました」。毎年複数優勝しながら、今大会が始まる前までは未勝利。「ショットの状態は良かったのですが、パッティングがあまりにも悪くて…。でも、今週はパットを打つ時に、入る入らないは関係なく、自分の打ちたい所に打てた。自分の心の強さだと思う」悔いが残らないよう最後まで自分のプレーを貫いたことが最終戦の勝利につながった。