「勝利に対して、以前はギラついていました。今だって優勝したいという気持ちはあります。だけど今、何にモチベーションを感じているかといえば、充実度合いなんです。メンタルとスキルとフィジカル、心技体、スキのない自分を見てみたい。スキのない自分をつくれたとき、勝てる自分がそこにいると思うんです」
未勝利に終わった18年シーズン、勝ちきれなかったときに周囲からメンタルの未熟さを指摘された。心を支えるのは技術だ、と自分を追い込んだ。そんな上田だからこその言葉だった。負けたくない、といつもガムシャラに突っ走ってきた上田が、幼きころからライバルたちに向けてきた闘争心を自分自身に向けていた。
孫子曰く『戦わずして敵を屈する、これぞ最上の戦いなり』。上田の視線の先にあるのは敵でも戦いでもなく、己の充実。18年シーズン未勝利に終わった悔しさから、自分を見つめ直していた。そして19年、上田は2勝を積み重ねた。
未勝利に終わった18年シーズン、勝ちきれなかったときに周囲からメンタルの未熟さを指摘された。心を支えるのは技術だ、と自分を追い込んだ。そんな上田だからこその言葉だった。負けたくない、といつもガムシャラに突っ走ってきた上田が、幼きころからライバルたちに向けてきた闘争心を自分自身に向けていた。
孫子曰く『戦わずして敵を屈する、これぞ最上の戦いなり』。上田の視線の先にあるのは敵でも戦いでもなく、己の充実。18年シーズン未勝利に終わった悔しさから、自分を見つめ直していた。そして19年、上田は2勝を積み重ねた。