稲見がツアー初優勝を挙げたのが、19年のセンチュリー21レディス。そして兵庫県で行われた昨年大会の覇者でもあり、“ダブルディフェンディング”ともいえる。稲見も開幕前の会見で、「3年前、最終日最終ホールのセカンドショットをピン近くにつけてバーディを獲ったのは今でも覚えています」といいイメージを鮮明に話していた。

頭を使う難しいコースこそ前回大会のイメージや印象が、スコアメイクにつながると大西氏は語る。「そういう意味では、そのときに優勝争いをしていた選手にも注目ですね。青木選手や、イ・ナリ選手もいいイメージを持っているのではないのでしょうか」。

ツアー2回目のコースを制するのは初めてプレーする選手か、それとも経験したことがある選手か。前回大会のリーダーボードと比較しながら楽しみたい。

解説・大西翔太（おおにし・しょうた）/1992年6月20日生まれ。名門・水城高校ゴルフ部出身。2015年より青木瀬令奈のキャディ兼コーチを務める。16年にはキャディを務める傍らPGAティーチングプロ会員の資格を取得した。ゴルフをメジャースポーツにと日夜情熱を燃やしている。21年には澁澤莉絵留ともコーチ契約を結んだ。プロゴルファーの大西葵は実の妹。YouTube『大西翔太GOLF TV』も好評で、著書『軽く振ってきれいに飛ばす！！ 飛距離アップの正解』が発売中。