カットラインに2打足りず予選落ちが必至の状況で起死回生のイーグル。これでスコアをイーブンパーに戻して、後藤はギリギリで予選を通過。両腕を大きく開いて大里に駆け寄る後藤、振り向き左手を後藤に向けて差し出す大里。斜めに傾いた体がこのときの勢いと喜びを表し、ふたりの仲の良さがうかがえる写真だ。

「トーナメントでの撮影は18ホールという広いフィールドが仕事場。その広いフィールドで、プレーは同時進行しています。ある意味、すべての写真が一期一会。思いが詰まっている写真はたくさんありますが、お客さんがいなければ撮れなかったこの写真も貴重な一枚です」と、鈴木カメラマン。

選手の成績をうかがいながら、長年培った勘を働かせてコースの中を歩き回るカメラマン。一期一会の一瞬の出合いで撮った景色は、ときに動画以上に見る者の想像力をかき立てる。ALBA.Netのカメラマンたちは、そんな写真をこれからも撮り続けてくれるだろう。