＜ほけんの窓口レディース 最終日◇19日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース（6,304ヤード・パー72）＞

　国内女子ツアー「ほけんの窓口レディース」の最終日。単独首位からスタートしたタイのO・サタヤが金田久美子、若林舞衣子らの追撃を振り切り、トータル6アンダーでタイ人選手として初の国内ツアー優勝を挙げた。

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　サタヤは2番パー3で3メートルを沈めバーディを奪取。前半でスコアを1つ伸ばして折り返すと、後半の12番パー3でもスコアを伸ばす。しかし終盤に入ると優勝争いのプレッシャーがサタヤにのしかかってくる。16番パー3ではティショットがグリーンをショートすると、そこから寄せきれずにボギー。18番パー5でも3打目がグリーンをオーバー、ピンチを迎える。しかし、キャディの「ボギーでも優勝できるよ」の一言で気持ちを静め、このホールをボギーで収め勝利を手にした。

　海の近くで開催されているこの大会、趣味とリラックスを兼ね昨日も釣りへ。「やっぱり何も釣れなかったけど、昨日も行って良かったです。今日のことを考えすぎてしまうから」。これまでは優勝のチャンスを迎えても最終日に「考えすぎて」自滅してしまったことも。キャディの一言と、のんびり釣りをしたことで自分のプレーに集中し、コースでは超大物を釣り上げた。

　米ツアーでもアリヤとモリヤのジュタヌガーン姉妹が活躍するなど成長著しいタイ勢。サタヤの優勝で日本ツアーに挑戦してみようとする選手が今後増えるかもしれない。