3月26日〜27日で行われる「rashink×RE SYU RYU/RKBレディース」から開幕する国内女子ステップ・アップ・ツアー。今季は年間20試合の日程で開催されるが、2017年からツアー制度が変更されたことで、年間賞金ランキング上位争いを巡って、10月半ばまでステップアップを目指す選手たちの戦いが続く。
2017年から継続的にステップ・アップ・ツアーを取り上げてきたALBA.Netだが、2019年シーズン開幕を前に、まだ注目したことがないユーザーに魅力を知ってもらうため、“女子ツアーウォッチャー”として知られる黒田カントリークラブに楽しみ方を聞いた!
2017年から継続的にステップ・アップ・ツアーを取り上げてきたALBA.Netだが、2019年シーズン開幕を前に、まだ注目したことがないユーザーに魅力を知ってもらうため、“女子ツアーウォッチャー”として知られる黒田カントリークラブに楽しみ方を聞いた!
黒田カントリークラブ/“黒カン”の愛称で知られる、自他ともに認める女子プロオタク。さまざまなゴルフメディアに登場し、ALBA本誌連載「我ら、女子プロ追っかけ隊」でもおなじみ。女子ツアー関係だけでなく、男子地方オープン、シニアツアー、イベントと、ゴルフ業界での活動は多岐にわたる。つねに新しい情報をチェックする“SNSウォッチャー”でもある。
【黒田カントリークラブのステップ論(1)】上手さではなく“弱さ”の部分に注目!
どうも〜“恋もゴルフもアプローチが苦手”黒田カントリークラブです!今回は僕が考えるステップ・アップ・ツアーの魅力を語りたいと思います!
国内女子レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアー、そして米国女子ツアー、と3つのカテゴリーの試合を見ていると、それぞれに感じ方や楽しみ方がありますよね。
米国はダイナミックでパワフル。近年は韓国勢が強さを見せていますが、米国勢もガッチリと対抗意識を持っている図式が面白い!そこにどんどんと新星が現れて、その構図を盛り上げていっています。
国内女子レギュラツアーの現在の人気は言わずもがな。かわいらしいプロもどんどん出てきて、女子プロファンが増加中ですが、その下のカテゴリーであるステップでは“まだまだ自分が知らない選手がたくさんいるんだな”って思い知らされます(笑)
ファンの方々のみながそうだと思いますが、まさに青田買い。“オレが一番最初にこの光る原石に注目したんじゃないか!?”という楽しみ方。心のなかでは、見つけたカントリー!です(笑)
ただ僕は“この選手は伸びる!”というプレーに対するマニアックな視点で見ることができないんです…自分のプレー技術がないですから(笑)。逆に惹かれるのは、強さや上手さではなく“弱さ”の部分なんです。
アスリートの報道って、大部分が“強さの側面”だと思います。『こんな努力をして、こんなハイレベルで戦っている』とか。でも女子プロゴルフが人気なのは、たまに選手たちが見せる“弱さ”に触れて、さらに応援したくなる…といった要素がある。そのなかでステップは、そんな心に刺さる要素がさらに濃いといえるんです。
例えば、朝の一発目のティーイングエリアでの振る舞い。いきなりスタートからすごく緊張した表情をしている選手、逆にまったく動じた素振りを見せない選手…と違いがありありと見てとれます。まったく動じた素振りを見せなかった選手でも、ティショットが真っすぐいった瞬間、“あぁ、実は緊張していたけど、いまはホッとしているな〜”という表情を見せる。また“周りのギャラリーやツアースタッフに対して気を遣っているな、この子は!”とか、素の個性がすぐにわかる。
僕はそういう見方が好きなんです。レギュラーツアーでは“慣れ”がありますし、多少余所行き。ステップにはすごく新鮮さがあります。
国内女子レギュラーツアー、ステップ・アップ・ツアー、そして米国女子ツアー、と3つのカテゴリーの試合を見ていると、それぞれに感じ方や楽しみ方がありますよね。
米国はダイナミックでパワフル。近年は韓国勢が強さを見せていますが、米国勢もガッチリと対抗意識を持っている図式が面白い!そこにどんどんと新星が現れて、その構図を盛り上げていっています。
国内女子レギュラツアーの現在の人気は言わずもがな。かわいらしいプロもどんどん出てきて、女子プロファンが増加中ですが、その下のカテゴリーであるステップでは“まだまだ自分が知らない選手がたくさんいるんだな”って思い知らされます(笑)
ファンの方々のみながそうだと思いますが、まさに青田買い。“オレが一番最初にこの光る原石に注目したんじゃないか!?”という楽しみ方。心のなかでは、見つけたカントリー!です(笑)
ただ僕は“この選手は伸びる!”というプレーに対するマニアックな視点で見ることができないんです…自分のプレー技術がないですから(笑)。逆に惹かれるのは、強さや上手さではなく“弱さ”の部分なんです。
アスリートの報道って、大部分が“強さの側面”だと思います。『こんな努力をして、こんなハイレベルで戦っている』とか。でも女子プロゴルフが人気なのは、たまに選手たちが見せる“弱さ”に触れて、さらに応援したくなる…といった要素がある。そのなかでステップは、そんな心に刺さる要素がさらに濃いといえるんです。
例えば、朝の一発目のティーイングエリアでの振る舞い。いきなりスタートからすごく緊張した表情をしている選手、逆にまったく動じた素振りを見せない選手…と違いがありありと見てとれます。まったく動じた素振りを見せなかった選手でも、ティショットが真っすぐいった瞬間、“あぁ、実は緊張していたけど、いまはホッとしているな〜”という表情を見せる。また“周りのギャラリーやツアースタッフに対して気を遣っているな、この子は!”とか、素の個性がすぐにわかる。
僕はそういう見方が好きなんです。レギュラーツアーでは“慣れ”がありますし、多少余所行き。ステップにはすごく新鮮さがあります。
【黒田カントリークラブのステップ論(2)】最終日は“何が起きるかわからない”ハラハラ感!
まだまだ試合に慣れていない選手たちが多いステップだけに、優勝がかかる最終日はまさに“何が起きるかわからない”展開が多々起こります。4〜5打差あってもひっくり返るのがステップです。
僭越ながらわたくし、『Fm yokohama』で毎週レギュラーツアーの優勝予想をさせて頂いております。土曜日の夕方6時放送で、最終日の展望を語らせてもらっていますが、例えば首位に実力者がいたら、おおよその優勝スコアは外さない。常時ツアーを見ているファンの方であれば、ある程度の枠で“優勝ライン”を絞り込むことができる。もちろん、首位が大きく崩れることがありますが、それは稀。
ですが、ステップの優勝予想をして欲しいと頼まれたら…たぶん絶対当たりません。2日間大会が多かった頃は“ドタバタ劇”の末“この子がいきなり来たか〜”と予想外のことが起こります。スポーツの醍醐味である大逆転劇を頻繁に見ることができるんです。
年々、3日間大会が増え、2019年は20試合中2日間大会は2試合のみとなりましたが、“最終日のハラハラ感”はレギュラーツアー以上。本当に最終組の最後18番のホールアウトまで目が離せません!
僭越ながらわたくし、『Fm yokohama』で毎週レギュラーツアーの優勝予想をさせて頂いております。土曜日の夕方6時放送で、最終日の展望を語らせてもらっていますが、例えば首位に実力者がいたら、おおよその優勝スコアは外さない。常時ツアーを見ているファンの方であれば、ある程度の枠で“優勝ライン”を絞り込むことができる。もちろん、首位が大きく崩れることがありますが、それは稀。
ですが、ステップの優勝予想をして欲しいと頼まれたら…たぶん絶対当たりません。2日間大会が多かった頃は“ドタバタ劇”の末“この子がいきなり来たか〜”と予想外のことが起こります。スポーツの醍醐味である大逆転劇を頻繁に見ることができるんです。
年々、3日間大会が増え、2019年は20試合中2日間大会は2試合のみとなりましたが、“最終日のハラハラ感”はレギュラーツアー以上。本当に最終組の最後18番のホールアウトまで目が離せません!
【黒田カントリークラブのステップ論(3)】若手や下積みの長い選手のステップ、優勝&シード経験者の再ステップ…それぞれの人間模様がある!
“弱さ”を露骨に見せられ、“ドタバタ劇”にハラハラさせられ、でもシーズン後半にはたくましくなってきた選手の存在に気づかされ…“ひとつ乗り越えたんだね”と応援する気持ちがどんどん高まるステップ。そこにはさまざまな人間模様があります。
若手にフォーカスすれば、プロテストに合格し、勢いに乗ってQTも上位入り。翌年にレギュラーツアー参戦を果たすも、まったく結果を残せず、同年のQTで下位に沈む…そういう現実は多々あります。プロテスト同期、同級生が上のステージで戦っている…自分も再びレギュラーツアーで戦いたいと懸命に頑張るも、下部ツアーで成績がまったく安定せず。“どうするの?”と思っていたなかで、何かひとつのキッカケでたくましい表情に変わっていく…。どうですか、コレ!感情移入しちゃいますよね!
はたまた、ツアー優勝経験者、シード経験者が、もう一度自分を見つめなおすために、再度の“ステップ・アップ”を誓ってイチから結果を求めていく…。選手それぞれに違う苦悩、様々な悩みを抱え、殻を破ろうと頑張る選手たちが集うステージにはドラマが詰まっています。
だからこそ、ぜひステップ“も”観戦しにいって欲しいです!例えばレギュラーツアーを観戦中に、鈴木愛プロが、2打目でグリーンを外したとします。その場合、アプローチ、バンカーショットなどでも“パーでしのいでくるだろうな”って思えますけど、ステップは観戦時の緊張感が違う。逆を言えば、難しいパーセーブをしたときの“おおぅ!”という感覚は倍以上。それが注目していた選手だったら“苦手だと思っていたアプローチでこんなプレーできるんじゃん!”って。ハイ!完全に心を奪われています(笑)
っていうか、ステップ・アップ・ツアーなんて素晴らしいネーミングをつけた方は誰ですか!? もうホントに尊敬しちゃうというか、ありがとうございます!!続いては、今季僕が注目している選手を紹介したいと思います!
若手にフォーカスすれば、プロテストに合格し、勢いに乗ってQTも上位入り。翌年にレギュラーツアー参戦を果たすも、まったく結果を残せず、同年のQTで下位に沈む…そういう現実は多々あります。プロテスト同期、同級生が上のステージで戦っている…自分も再びレギュラーツアーで戦いたいと懸命に頑張るも、下部ツアーで成績がまったく安定せず。“どうするの?”と思っていたなかで、何かひとつのキッカケでたくましい表情に変わっていく…。どうですか、コレ!感情移入しちゃいますよね!
はたまた、ツアー優勝経験者、シード経験者が、もう一度自分を見つめなおすために、再度の“ステップ・アップ”を誓ってイチから結果を求めていく…。選手それぞれに違う苦悩、様々な悩みを抱え、殻を破ろうと頑張る選手たちが集うステージにはドラマが詰まっています。
だからこそ、ぜひステップ“も”観戦しにいって欲しいです!例えばレギュラーツアーを観戦中に、鈴木愛プロが、2打目でグリーンを外したとします。その場合、アプローチ、バンカーショットなどでも“パーでしのいでくるだろうな”って思えますけど、ステップは観戦時の緊張感が違う。逆を言えば、難しいパーセーブをしたときの“おおぅ!”という感覚は倍以上。それが注目していた選手だったら“苦手だと思っていたアプローチでこんなプレーできるんじゃん!”って。ハイ!完全に心を奪われています(笑)
っていうか、ステップ・アップ・ツアーなんて素晴らしいネーミングをつけた方は誰ですか!? もうホントに尊敬しちゃうというか、ありがとうございます!!続いては、今季僕が注目している選手を紹介したいと思います!