<全米女子オープン 事前情報◇28日◇CCオブ・チャールストン(米国サウスカロライナ州)◇6515ヤード・パー71>
午後5時過ぎの10番スタートに立った勝みなみ。選手もほとんどいないコースチェックに出た勝は、約2時間半かけて、初めての海外女子メジャーの舞台を確かめた。
くだものを丸かじり!?タフな1日をこなす勝みなみ【写真】
吉報が届いたのは月曜日の日本時間午前10時。「全米女子オープン出場が決まりました」というメールだった。先週の国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」を制したことにより、『大会開催週の世界ランキング50位以内』の資格を満たす46位に浮上することが決定し、主催の全米ゴルフ協会(USGA)から連絡が入った。
優勝すれば出場権が下りてくるかもしれないとの連絡は事前に入っていたというが、「わかっていなかったですね。一応紙は渡されて、『もしかしたら50位以内に入って出られるかもしれません』っていわれていたんですけど、全然現実味がなかったというか、全然出られない試合だと思っていたので」と半信半疑のまま、関係者がもしかしたらと手配していた飛行機に飛び乗り、現地着が火曜日の夕方5時前。大あわてで大会の受付を済ませた。
会場近くのチャールストン空港に到着したのが午後2時半過ぎ。成田→テキサス→そしてコースというハードスケジュール。空港とコースのあいだにホテルに一度立ち寄り、着替えを済ませた。そしてコース入りすると、最後に出場を決めたジャパニーズに話を聞きたいというUSGAの軽いインタビューに答え、練習もなしにインコースに飛び出した。
このとき時刻はすでに午後5時過ぎ。日の入りが午後8時半前ということを考えれば可能は可能だが、連日の猛暑でコースに残っていたのはほんの数人。その中で、時折ショット、グリーン回りを入念にチェックしながら、勝らしい笑顔で楽しそうにどたばたの1日を終えた。
USGAの質問では、『いろいろ大変だったと思うけど、その価値はある?』の問いに、「ありますね。なかなか出られない試合なので、出られて光栄です」と、元気に即答。長旅の疲れもあるにはあるが、気になるコースへと飛び出した。当初は歩いて、グリーン回りのみボールを打つ予定が、持って行くクラブを決めきれずにフルセットでコースに飛び出し、始まってみれば、ティショット、セカンド、グリーン回りと入念にチェック。長時間のフライト直後とは思えぬショットも見せた。
「日本のコースとは全然違って、セッティングも難しくしていると思います。自分の今の実力がどう左右するか、すごく楽しみです。そういうのも試せるので」と、思いがけず飛び込んだメジャー出場を前に目を輝かした勝。あすは本番前の最後の練習ラウンドになるが、「ゴルフを楽しむこと」と前向きな気持ちで取り組み勝ち取った今季2勝目直後だけに、疲れを吹き飛ばす活躍を見せてくれそうだ。ひとまずは、みなみちゃん、おつかれさま!(文・高桑均)
午後5時過ぎの10番スタートに立った勝みなみ。選手もほとんどいないコースチェックに出た勝は、約2時間半かけて、初めての海外女子メジャーの舞台を確かめた。
くだものを丸かじり!?タフな1日をこなす勝みなみ【写真】
吉報が届いたのは月曜日の日本時間午前10時。「全米女子オープン出場が決まりました」というメールだった。先週の国内女子ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディス」を制したことにより、『大会開催週の世界ランキング50位以内』の資格を満たす46位に浮上することが決定し、主催の全米ゴルフ協会(USGA)から連絡が入った。
優勝すれば出場権が下りてくるかもしれないとの連絡は事前に入っていたというが、「わかっていなかったですね。一応紙は渡されて、『もしかしたら50位以内に入って出られるかもしれません』っていわれていたんですけど、全然現実味がなかったというか、全然出られない試合だと思っていたので」と半信半疑のまま、関係者がもしかしたらと手配していた飛行機に飛び乗り、現地着が火曜日の夕方5時前。大あわてで大会の受付を済ませた。
会場近くのチャールストン空港に到着したのが午後2時半過ぎ。成田→テキサス→そしてコースというハードスケジュール。空港とコースのあいだにホテルに一度立ち寄り、着替えを済ませた。そしてコース入りすると、最後に出場を決めたジャパニーズに話を聞きたいというUSGAの軽いインタビューに答え、練習もなしにインコースに飛び出した。
このとき時刻はすでに午後5時過ぎ。日の入りが午後8時半前ということを考えれば可能は可能だが、連日の猛暑でコースに残っていたのはほんの数人。その中で、時折ショット、グリーン回りを入念にチェックしながら、勝らしい笑顔で楽しそうにどたばたの1日を終えた。
USGAの質問では、『いろいろ大変だったと思うけど、その価値はある?』の問いに、「ありますね。なかなか出られない試合なので、出られて光栄です」と、元気に即答。長旅の疲れもあるにはあるが、気になるコースへと飛び出した。当初は歩いて、グリーン回りのみボールを打つ予定が、持って行くクラブを決めきれずにフルセットでコースに飛び出し、始まってみれば、ティショット、セカンド、グリーン回りと入念にチェック。長時間のフライト直後とは思えぬショットも見せた。
「日本のコースとは全然違って、セッティングも難しくしていると思います。自分の今の実力がどう左右するか、すごく楽しみです。そういうのも試せるので」と、思いがけず飛び込んだメジャー出場を前に目を輝かした勝。あすは本番前の最後の練習ラウンドになるが、「ゴルフを楽しむこと」と前向きな気持ちで取り組み勝ち取った今季2勝目直後だけに、疲れを吹き飛ばす活躍を見せてくれそうだ。ひとまずは、みなみちゃん、おつかれさま!(文・高桑均)