ここ2年はノルドクビストにとってそう簡単ではなかった。2009年にルーキーとして2度LPGA大会で優勝したものの、2014年に2度優勝するまでの5年間は試練を味わった。

　「そのことに関しては今は考えないようにしようとしているの。でも、何年か前は他のことをしようかと考えたこともあった。試合に対する情熱も心もなくしてしまったの。だから周りの人が私をポジティブにして、試合で戦えるように手助けしてくれたの。だからこのような瞬間はすばらしい。人には見えないような努力があって、情熱や心がなければすごく難しいと思う。でも幸運にも私にはできているから困難を喜びに変えられて嬉しい」。

　この優勝により、ノルドクビストは2シーズンで3度優勝した記録を持つ4人目の選手となった。ほかの3選手は、リディア・コ、インビー・パーク、ステイシー・ルイスだ。

　「だんだん競争が激しくなっているわね。だからこそ勝った時の喜びもそれ以上のものがあるの。だって、勝つことがどんなに大変かわかっているから。上位にいきたいならミスなんかできないから」。ノルドクビストは語った。

　クリステル・ブリョンが最終日にノルドクビストとの戦いをおもしろくできたかもしれない。彼女は最後に5フィートの短いバーディパットを外したため、一組後ろのノルドクビストがボギーとしてもプレーオフには持ち込むことができなかった。ブリョンの7アンダーでの2位は彼女のLPGAキャリアの中でもベストフィニッシュとなった。

【最終結果】
優勝：アンナ・ノルドクビスト（-8）
2位：クリステル・ブリョン（-7）
3位T：ケリー・ション（-5)
3位T：モーガン・プレッセル（-5）
5位T：カリー・ウェブ（-4）
5位T：インビー・パーク（-4）
5位T：ゲリナ・ピラー（-4）他